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真実 La Vérité

.15 2019 映画 comment(0) trackback(0)
3連休が終わるのを待って、
話題の映画 「真実」 La Vérité を観に行きました。
是枝裕和の脚本・監督作品です。
La Verite
映画COM解説
『フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていく。女優として優れていることを何よりも優先するファビエンヌをドヌーブ、娘のリュミールをビノシュが演じた。』

日本語吹き替え版は一日3回上映ですが、字幕版は一日1回です。
フランス語が多少わかる身としてはやはり字幕版を観たいものです。
公開から5日目の平日ですが席は半分埋まっていました。
字幕版にしてはけっこうな人気でしたね。

親と子の確執、愛憎というのは洋の東西を問わずあるものです。
お互いに思い違いをしているということもありますからね。
是枝監督は家族というものをいろんな角度から描こうとしているようです。
私と二人の息子たちの間にも、やはりこういう行き違いというのは
いまだに存在しているのでしょうね。

"timing"(タイミング)という単語はそのままでもうフランス語になっていて
家庭教師のマダムがよく使っていた記憶があるのですが、
この映画のドヌーヴも使っていました。
フランス語の発声は日本語と比べると全体的に低音なのですが
二人の大女優の声が低いこと低いこと。
久々に聞いたフランス語は懐かしいものでした。


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居眠り磐音

.04 2019 映画 comment(0) trackback(0)
映画「居眠り磐音」を夫婦で見に行きました。

これは観客一人に一冊ずつ配られた脚本の表紙です。
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2016年1月9日に「居眠り磐音 江戸双紙」全51巻を読み終えた
私たちにとっては見逃してはならない映画です。

映画の出来は非常に素晴らしい。
原作の本を読んだことのない人でも筋がすっと理解できる
優れた脚本になっていました。

しかしながら、原作51巻を読んだ者からは一言二言いちゃもんをつけたい。
まず、坂崎磐音のイメージが違う。
原作のイメージでは、磐音は江戸時代では珍しい六尺(180cm)の大男で、
茫洋としていて、ひとなつこく、おだやかな感じ。
しかも女がつい面倒をみたくなるような男なのです。

ところがこの映画の主人公は松坂桃李。
見るからに、いつもピリピリとして触れれば切れそうな感じです。
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実は、テレビドラマで主人公を演じた山本耕史も
原作の雰囲気と違うと不満だったのですが、
松坂桃李と比べればまだましかなと思いました。
磐音03

もう一つは、剣道の師匠の佐々木玲園が評した
「まったく、磐音の構えは、春先の縁側で
日向ぼっこをしている年寄り猫のようじゃ」
という構えを映画の中の松坂桃李はしていないのです。
脚本の中では
「琴平に相対し、正眼に構えている磐音。
右足をわずかに前に開き、たゆたうような構え。」
となっていますが、映画はまったく違います。

さらにもう一つ。
殺陣というか立ち回りというかが原作のイメージと違いました。
琴平を倒したときは、すれ違いざま振り向いて
背中をばっさりと袈裟懸けに切っていますが
こういう斬り方は原作の中ではなかったように思います。
今回もらった脚本の中でも、
抜き胴で琴平を切ったことになっていますが映画はそうはなっていません。
何のためにこの脚本を配ったのでしょうか。

そういう上げ足をとるような批評ばかりですが、
原作を知らなければ、まったくよくできた映画です。
時代劇がお好きな方にはお勧めです。

次回作が出ればもちろんまた見に行きますよ。



12か月の未来図 Les Grands Esprits

.22 2019 映画 comment(0) trackback(0)
5月16日(木)、岩波ホールで
12か月の未来図(2017年仏映画、原題 Les Grands Esprits)を観ました。
(予告編はこちら→ https://youtu.be/1NHd3vl2FGQ
Les Grandes Esprits (480x235)
パリ市内の有名高校アンリⅣ (日本の教駒、日比谷、開成のような学校)
で教えるフランス語教師が、あるパーティで教育論をぶったところ、
それではといって、サンドニ郊外の移民の子弟が殆どの
中学校へ派遣されることになり、
そこで問題児と向かい合い自らも成長してゆく姿を描いています。
ほっこりとした気分にさせてくれる暖かい映画です。

神保町周辺は有名なカレー激戦区ですから
ここに来たらカレーを食べなければなりません。
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今回訪れたのが「カレー屋ばんび」。
スパイスのよく利いたカレーです。
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店の前のノボタン。
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帰りに30人ほどの行列ができているうどん屋を見かけました。
「まる香」という、うどん屋だそうです。
グルメ通の友人に問い合わせたら知っていました。
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今度岩波ホールに来たら、ここもチェックしてみましょう。

麻雀放浪記2020

.29 2019 映画 comment(0) trackback(0)
阿佐田哲也の殆どの作品を読んでいるファンとしては、
映画「麻雀放浪記2020」はぜひとも見たかった。
麻雀放浪記2020
映画館は渋谷か横浜のどちらに行くか、
以前だったら交通費の安い渋谷に行くのだが、
今は横浜市の無料敬老パスがあるので
当然市営地下鉄に乗って桜木町の横浜ブルク13へ出かけることになる。

学ランの坊や哲が戦後の焼け跡から2020年にタイムスリップしたという
奇想天外な設定だが、これはどうもそういう漫画が存在するらしい。
辞任してオリンピックの開会宣言をしそこなった舛添要一元東京都知事が
映画に出演して麻雀オリンピック2020の開会宣言をしたのには笑ってしまった。

しかしこの映画を鑑賞するには、
阿佐田哲也の原作を読んでいないとわからないね。
二の二の天和とか元禄積みとか燕返しなんて特にそう。
さいころ遊びのチンチロリンなんかもルールを知っていないと
映像の意味が分からない。
妻が「付いて行かないわよ」と言ったのは正解だった。
水曜日の平日なのにけっこう客席が埋まっていたということは
この人たちも小説か漫画を読んでいるということか。

上映時間が4:15~という変な時間帯だったので、
夕食は外で食べて来るよと言っておいた。
食べたかったメニューがこれ。
松屋ごろごろ煮込チキンカレー復活DSC_2436 (480x360)
松屋が4月16日から昔のメニューを復活させたのだ。
「ごろごろ煮込チキンカレー」
チキンの塊が8~10個くらいゴロゴロと入っている。
これで590円だからね。
久々にうまいものを食ったという満足感!最高!

デザートは7-11の「クッキー&クリームもこ 」140円なり。
クッキークリームもこ (480x360)

安くてうまいものが食べられる日本は平和だ。

映画「七つの会議」

.13 2019 映画 comment(0) trackback(0)
映画「七つの会議」を見た。
七つの会議
池井戸潤原作というので、下町ロケットや半沢直樹
のような面白さを期待していたのだが、
いまいちだったね。
作者は三菱銀行に7年勤めていたようだが、
製造業のことはあまりよく知らないのかね。

営業マンが部品のボルトねじの発注をするか???
そんなもん製造部か研究開発部の仕事だろ。
ユニットバスを売りつけられたくらいで買った人が自殺する???
そんなばかな。
親会社の名前が"XENOX"で、
出演者はみんなゼノックスと言っているのだが
これがゼロックスに聞こえてしょうがない。

香川照之は相変わらず芝居がうまい。
部下を叱咤する上司役なんてぴったりだね。
彼が主人公かと思うくらい。

世良公則。ちょっと太りすぎだよ。
最初誰かと思ったよ。
かれにはおとなしすぎる役だったね。

それにしても、こういう会社組織のデータ改ざんやリコール隠し
はなくならないね。
最後に主人公の野村萬斎が語っていたように、
まず永久になくならないよ。
かれは、それを江戸時代から続いた「藩のため」とか
「お家のため」という侍の意識が、
いま「会社のため」という現代日本人に引き継がれているからだ
と言っているが、洋の東西を問わず同じことはおきているよ。
スズキ、SUBARU、三菱自動車の燃費隠しは
フォルクスワーゲンもやっているからね。

最近では、厚労省の統計不正隠し、財務省の書類改ざん、
三菱マテリアル、神戸製鋼のデータ不正、油圧シリンダー不正とか
挙げるのに十本の指では足りないよ。
(注)Wikipedia「企業による犯罪事件の一覧」参照。
三菱自動車なんか凝りもせず6回も名前を売っているね。

今日も「東京ガールズコネクション」を運営する
ディー・エル・イーとかいう会社が上場基準を保つために
売上高の水増しをやっていたというニュースが入っていた。
粉飾決算なんて挙げればやはりきりがない。
オリンパス、山一證券、東芝、カネボウ、ライブドアなどなど。
米国ゼロックスだって何年も売り上げの水増しをやっていたからね。

主人公がもう一つ言っていたこと。
「そんな不正を我慢するくらいなら、
さっさと会社を辞めてしまえばいいのに
というのが西洋人の発想で、
日本人は会社を辞めることを後ろめたく思うんだよね」

振り返ってみれば、
俺は西洋人の発想をしていたということかね。
妻、爆笑。


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