11月5日(月)、いよいよ帰国です。
これはフェニックスのホテルの前庭に咲いていた花。

「こりゃノウゼンカズラの一種だな、イエロー・トランペットととかいう名前だったりして」
などとバスがもうエンジンをかけているのにカシャカシャと撮影しておりました。

日本に帰って調べてみるとこれはなんとイペーの花でした。
サッカーのブラジル代表チームのユニフォームの色です。
この花を見にいつかブラジルに行って見たいと思っているのです。

イペーの花は桜やジャカランダと同じで、葉っぱが出る前に花だけ咲くのです。
ところがこの木は葉を出しているので、イペーとは気がつかなかったのです。
熱海のジャカランダが葉を出して花が咲くように、
この木も寒いところに植えられるとこういう風に咲くのでしょうね。
ブラジルは遠すぎるから、沖縄に3月初めにこの花を見に行きますかね。
(追伸)2019/03/05追記
その後、台湾でイペーの高木と同じ場所でこの花を見て疑問に思い
再度調査したところ、この花は Ipê-de-jardim という名前だと判明。
ポルトガル語ですが「庭のイペー」という意味だと解釈。
背の低いイペーの仲間であろうと思われます。
本物のイペーは背の高い木で、黄色がイペー・アマレーロ、
ピンクがイペー・パウダルコ。ノウゼンカズラ科タベブイア属。飛行機はフェニックスからサンフランシスコに飛びます。

サンフランシスコ湾には塩田があるのでしょうか。

これでアメリカともお別れか。

サンフランシスコから羽田に飛んで、
行くときに儲けた一日を損して、
二日がかりで着いたのが11月6日でした。
サンフランシスコの免税店で買ったナパ・バレーのワイン。
3本買ったのですがもう1本なくなっています。

今回のツアーは
「アメリカ大自然の絶景旅8日間」
というタイトルでしたが、
「アメリカの大地に刻んだ水の彫刻を見る旅」と言い換えたほうがよい旅でした。
それにしてもバスはよく走りました。
ガイドさんによれば、2530km走ったそうです。
日本列島縦断の距離ですね。
失敗したこと。
ゴルフバッグの中にリップクリームを置き忘れて
唇があれたこと。
アメリカは砂漠の国でした。乾燥しています。
帰国したらカリフォルニアの山火事。
あれだけ乾燥していたら山火事も起きるでしょうね。
上手くいったこと。
ガソリンスタンドやコンビニそして空港のカフェで
どんなに金額が小さくてもクレジットカードで通したこと。
おかげで小銭に悩まされることがありませんでした。
現金が必要だったのは、ホテルの枕チップ2$と、
食事の時に注文するビールやワイン代金だけでした。
うれしかったこと。
スマホのシムを海外旅行用に取り換えなくても
そのままでOutlook のメールが見れたし、
LINEで日本にいる子供たちと連絡ができたこと。
悲しかったこと。
やはりアメリカは食べ物がまずい。
イタリア旅行をしている人がFacebookにのせる
食べ物のうまそうな写真を見ると
やはり食べ物はラテン系の国がいいですね。
日本はなぜこんなにおいしい外食のメニューが多いのか。
スポンサーサイト
サンフランシスコは
フィッシャマンズワーフのタクシー乗り場です。
なんとここのタクシーはみごとにトヨタのプリウスばかりです。

そんなに燃費を気にするほどアメリカのガソリンは高いのか。
これは空港からゴールデンゲートブリッジに向かう途中のバスから撮った写真。

Regular で with Wash が 3.79$、without Wash が 3.99$です。
Diesel が 4.19$で Regular より高いのにも驚き。
この店では洗車してくれる車には安くしているようです。
アメリカですからこれは1ガロン(3.8リットル)当たりの値段です。
洗車なしwithout Wash 3.99$をリットル当たりに換算すると
3.99/3.8 =1.05$/ℓ → x 115円 = 121円/ℓ です。
日本よりはだいぶ安いですから、タクシーがプリウスなのは
燃費というよりエコロジーを重視するカリフォルニアの風潮なのでしょう。
(注1)
ただし、90年代の中ごろ、仕事で東海岸に行ったとき
1ガロンの値段が日本の1リットルの値段と同じで
アメリカのガソリン価格は日本の4分の1だという記憶があるので
最近はアメリカもガソリンの価格が値上がりしているのかもしれません。
(注2)
カリフォルニア州は全米平均より25%ガソリン代が高いそうです。
バスの中から、車の流れを見ていましたが
走っている車が小さい。
とにかく日本車しか走っていません。

私の目測では
日本車6、欧州車2、韓国車1、アメ車1という感じでした。
日本車はあらゆるメーカーの車が走っているのに対し、
とにかくGMとかクライスラーのでかい車が走っていない、
わずかにたまにフォードの小型車が走っているくらいです。
こんなにアメ車が少ないとトランプ大統領は怒るよね。

日本に帰ってからアメリカにおける日本車のシェアを調べてみました。
稼働台数シェアはわからなのかったので、
過去6年の販売台数シェアのグラフを作ってみました。

欧州車が少ないのは軽油(Diesel)の値段が高いせいでしょうね。
欧州車はディーゼル車が得意ですから。
それにしても日本車のシェアは40%で、私の実感の60%よりは低いです。
思うに、アメリカの中部から東海岸は自動車工場も多いので
アメ車の比率がもっと高いのではないでしょうか。
カリフォルニア州はエコを重視するので(たばこも大嫌いな州ですから)、
小型で燃費の優秀な日本車の比率が全国平均より高いのだと
推測しました。
こうでも思わないと、あの日本車の洪水が理解できないのです。
11月3日、モニュメントバレーに行く途中で立ち寄った店の前の広場です。
日産、トヨタ、スバルの車のほかに
ピックアップトラックが2台店の前にとまっていて
ほっとしました。

都会では通勤用の小型車が人気だけど
田舎ではやっぱりピックアップトラックがいるよね。
旅の最後の見学地はホースシュー・ベンド。

要は馬の蹄鉄の形をした湾曲部ということ。




なぜか、ガーディアンの記者だと名乗る
品の良い中年の婦人に捕まってしまいました。
「英語しゃべりますか?」
「アリルビット」
「なぜここに来たのですか」
「ツーリストカンパニーがオーガナイズしたツアーで」
「どこから?」
「日本から」
「こういう場所は日本にもありますか」
「ありますよ、巾着田」
「キンチャクダ???」
わけのわからんことを言ってしまいました。
巾着田なんか知るわけないよね。

この場所に来るには、丘のてっぺんから1kmくらい
下らなければなりません。

ということは帰りに1kmくらい坂を登らなければならないということ。
ああしんど。

こんな植物が必死に生きています。

この日の昼食はノーマル・ハンバーガー。
なるほど、こうなっているのですか。

皆さん、アブストラクトな映像を求めて
シャッターを押し続けます。

時期的には、太陽が真上に来て
光線が直接床に射す真夏がよいということですが

これでも十分でしょう。

大柄なナバホのマダムはガイドさんなのですが、
素晴らしい写真家でもあります。

日本のどのメーカーのカメラでも熟知していて、
カメラを渡すとノーフラッシュやISOなど
ささっと設定し直してくれて写真を撮ってくれます。
しかも、あらゆるポイントを熟知しているので、
彼女に頼んだほうがより良い写真が撮れるのです。





11月4日(日)は、アンテロープ・キャニオン見物です。
アンテロープとは羚羊(カモシカやヤギ)のことで、
昔はここらあたりにたくさんいたのでしょうかね。

ナバホ族が運営する石炭火力発電所の近くです。

おりしも、熱気球大会をやっていました。

キャニオン(渓谷)といいますが、
広大な砂の川底を走るのです。

風が強く、砂が飛んでくるので、皆さん完全装備。

この割れ目に入ったのです。

要は長い年月をかけて、川の水が砂岩を
削り取ってできた奇景です。

ヨルダンのペトラ遺跡のように、上流で雨が降ると
予告なく鉄砲水が押し寄せてくるので危険です。
1997年8月には、もう一つの洞くつで鉄砲水により
11人が死んでいるそうです。
これはその時の名残でしょうか、流木が挟まっています。

ここもナバホ居留地の中にあるので、
入場料@8$、@ツアー代金@40$だそうです。
どこかで見た記憶の片隅にある絵です。

ここは映画「駅馬車」の監督ジョン・フォードのお気に入りの撮影ポイントで
John Ford's Pointと呼ばれていることを、帰国して写真を整理しているときに
初めて知りました。
大自然の中に人間がいるとなぜかほっとします。

実はこれは偶然ではなくて、観光客が集まると
この人が馬に乗ってこの岩の上を歩くのです。
確かにブログに載せるいいい写真になったので
5$くらいチップを置いてくるべきだったと後悔しています。

11月3日(土)、モニュメントバレーにやって来ました。
この谷を有名にしたのはここで交易所を営んでいた
ハリー・クールディングです。
彼が西部劇のロケ地を探していたジョン・フォードに
会いにハリウッドまで出かけ、大量の写真を見せて
ここを売り込んだのです。

駅馬車です。

ジョン・ウェインのキャビン。

思い出の写真が満載。

ここは先住民ナバホ族の居留地(ナバホ・ネイション)です。
私有地ですからこの地に入るのには入場料が必要です。
私たちは団体で旅行会社が支払っているので知りませんでしたが
帰国して調べてみると、個人だと
入場料は20$で1.5hジープツアーが75$、計95$でした。
東京ディズニーランドより高いです。

近年この地を国立公園とか自然世界遺産にしろという動きがあるようですが
ナバホ族は頑として拒否しているそうです。
当然ですよね。散々騙されて、挙句はこんな砂漠の中に押し込められて、
有名になったら合衆国に返せとは勝手すぎます。
観光業がかれらの唯一生き残る道でしょう。





モニュメントにはそれぞれ名前がついているようですが
とても覚えきれないので省略します。

砂は非常に細かいです。

この砂が靴下に入ってこすれ、かぶれができてしまいました。

今晩は次の目的地ページの町のホテルに泊まります。

帰り道の途中の丘の上にあった岩ですが
悲しそうな顔でさよならを言っているように見えました。