わらび狩り

.30 2010 フランスの生活 comment(2) trackback(0)
妹が遊びに来た時に、フランスのわらびの話になった。

わらびはフランスのどこにでも生えている。
レンヌから会社へ行く通勤路の道路わきに
春になるといっせいに生えてくる。
warabi9.jpg

フランス人にあれは食べるのかと聞くと、
毒があるから誰も食べないという。
では勝手にとってもいいのかと聞くと、
いいけれども道路のそばはよく除草剤をまくから
注意したほうがよいとのことだった。
それで除草剤をまいていそうもない、
レンヌの森にわらび狩りに行くことになった。
その時以来、車には必ずビニール袋を常備していた。

私の母がフランスに遊びに来て、
ロワールの城めぐりをした時のこと、
シャンボール0002

シャンボール城の近くの森で、わらびの大群を発見した。
シャンボール000102

もう母は夢中でとりまくっておりましたね。
シャンボール000101

「お母さん、もういいよ、行こうよ」
「でもこんなにあるのに。誰も食べないんでしょ。もったいない
Kimiko199205Chambord_convert.jpg
このわらびはあく抜きをし塩漬けにして母は日本に持ち帰りました。
すぐに東京の妹から「フランスのわらびは美味しかったよ」
という電話がありましたね。

母は、ロワールの城のことは忘れてしまったが、
あのわらびをとった時の興奮は今でも覚えているという。

日本にも埼玉県に蕨市があるが、
フランスのブルターニュにも同じ名前の町がある。

フジェール Fougeres である。

fougeres2.jpg
出典:Wikipedia フランス版より
fougeres1.jpg
レンヌから北東に約50km、車で50分のところにある。
日本では全く知られていないが、
さぞかし中世では難攻不落であったろうと思われる
城壁の素晴らしい城がある。
こういうタイプの城は珍しく、似たタイプの城としては
ロワールのアンジェ城が有名である。
19890502-04+Loire000603_convert_20110701150442.jpg アンジェ000101

日本から来たお客さんで時間的に余裕のある人は、
モンサンミッシェルに行く途中で、
レンヌからまずこのフジェールに
連れて行くのが観光コースになっていた。
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やまもも

.29 2010 あざみ野近辺 comment(2) trackback(0)
我が家の近くの「やまもも」が熟れてきました。
豊作の年と不作の年があるのですが、
今年は平年並みです。
yamamomo3_ki.jpg

誰が取ってもよいのですが、取る人はほとんどいないので、
毎年地面にむなしく落ちるだけです。

いただいてきました。
yamamomo2.jpg

結構甘くていけます。
子供のころはこれで口の中とシャツの前を
赤紫に染めて食べたものです。

母は早速何個かまとめて口に入れ、
「お母さん、種は出してくださいね」
と皆はらはらしておりましたが、
やはり懐かしい味でした。

やまももは近くの個人商店のような小さいスーパーでしか
売りにでないので、時期を逃すとめったに手に入りません。

母を見舞いに来た妹が、お土産にと持って帰りました。

ランタナをみると真夏のスペインを思い出します。
もう夏ですね。
lantana_c.jpg

おフランスの薫り(その2)

.28 2010 食と料理 comment(4) trackback(0)
中野の妹が母のご機嫌伺いに来てくれました。

手土産がこれ。
Gouter de Roi 2
グーテ・デ・ロワ(王様のおやつ)だそうです。

妹はいつも新宿の京王百貨店で買うのだそうですが、
いつ行っても20人くらいの行列ができているそうです。

お店の名前が
ガトーフェスタ・ハラダ。
群馬県高崎市の田舎企業ですが、
おフランスの薫りをぷんぷんさせたネーミングで売っております。
ガトーラスク グーテ・デ・ロワ
ガトーサブレ グーテ・デ・プリンセス
リーフパイ  グーテ・デ・エスポワール
クグロフ   グーテ・デ・マリー・アントワネット
などが売れ筋商品のようです。
(グテーじゃないかと思うのですが、細かいことは言わない?)

創業100年の和菓子屋さんが大変身で成長中ですね。
多分3代目か4代目が頑張ったのでしょう。

同社ホームページとリクナビを見ると
創業100年目の2004年春、
「シャトー・デュ・ボヌール(新本館工場)」を
chateau du bonheur
4000坪の敷地にオープンし、
一昨年の売上高が55億円、
昨年の売上高が110億円と倍増していますね。
従業員620名。一人当たり売上高18百万円。
この不景気にすごいことです。
上場したらすぐ買いですな。

それにしても、おフランスの薫りでこれだけ儲けるとは!

頼まれもしないのに、同社の宣伝をしているのは、

うまいんですなこれが。

たかがフランスパンの残りものに砂糖をつけただけじゃないか
と思うのですが、
お茶うけにものすごく合います。

メタボな私には危険です。

2袋目に手を伸ばして、家内に手をはたかれてしまいました。

沈黙は金

.27 2010 フランス語 comment(0) trackback(0)
フランスではなまじっかフランス語を
しゃべれないほうが得なこともある。

ブルターニュの会社では
日本から送ってくる製品の図面をフランス語に翻訳するため、
女性の駐在員二人を日本から派遣していた。
日本の一流大学のフランス語学科を卒業した
フランス語ぺらぺらの女性達である。
翻訳以外でも彼女たちには駐在員は非常にお世話になっている。

ある時、そのうちの一人が交通違反で
お巡りさんに捕まったらしい。
「わかーんない」という感じで困ったような顔をして
彼女は最後まで一言もしゃべらなかったそうである。
同乗者は日本から遊びに来た友人で、
やはり気配を察して無言を通したとのこと。
結局お巡りさんもあきらめて解放してくれたそうである。

この物語は伝説として語り伝えられており、
先輩が酒の席で話してくれたことである。
「さすがだね。あれだけフランス語がうまければ、
普通何か反応を示すもんだがね」
「若くて、美人は得だね。
俺たちみたいな男がそれをやったら絶対許してくれないね」


日本人観光客が外国旅行をして成田に帰ってきた時、
外国で買ってきたものを申告して
限度を超える部分については関税を払わなくてはならない。

これと同じことで、フランス在住者が出国して
外国または日本でお土産を買ってきたら
シャルルドゴールの税関で申告しなくてはならない。

税関の前を通る時は何にも申告するものがなければ
そのまま通り抜ければよい。

税関の人は、何か小さい声で呟き続けているらしい。
日本の観光客は騒音の一部としか聞こえないので、
そのまま注意もせずに通り過ぎてしまう。

ところが、なまじフランス語ができると、
このつぶやきが風の音ではなく意味を持った音になってしまうので
つい反応を示すのだ。


そうすると敵は目ざとくそれを見逃さず、
「ムッシュー」と呼びとめる。

こうなったらもうお終いである。
全ての荷物を開けられて時間をかけて調べられる。
仮に何も申告するものがなかったとしても時間がもったいないのだ。
大抵は日本でしか買えない秋葉原製品を持っているもので、
ましてやそれが買った時のまま化粧箱に入っていたりしたら
あきらめるしかない。
これはフランスから持ち出した中古品ですとは言えない。

大人は十分わきまえているのであるが、
子連れの時は要注意である。
子供の耳は大人よりよくフランス語を把握する。
「お父さん、何か言ってるよ」
慌てて子供の口をふさいでももう遅い。
「ムッシュー」とくる。

子連れでやられた人は何人もいる。

ある人などは、当時まだ珍しかった
ノートブックパソコンを買ってきたところ、
これは電子タイプライターだといわれ、
通常の輸入税のほかにアンチダンピング税を払えといわれた。
この件はEC委員会と提訴中の案件で、
彼も会社が主張している理由をるる述べて、
これは電子タイプライターではないと主張したのだが、
「文句があるならちゃんと訴えろ、とりあえずこれは没収する」
と言われて泣く泣く払ったそうである。
いつパソコンを取り返せるか分からないからである。

後に、グループ会社全体で取り組んだこのアンチダンピング訴訟は、
最終的に税を払うことなく終結した。
ただ一人彼が払っただけである。

子連れで旅行するときは、
よくよく因果を含めておかなければならない。


(追伸1)
税関のお役人は、融通の利かない頭の固い人ばかりではない。
私たちがイギリスでウェッジウッドを買った時、
店の人が免税手続きをしてくれて、
「お国に到着した時この書類を出せば、税金を返してくれますよ」
というので、
フェリーでブルターニュのサン・マロに着いた時この書類を出した。
税関吏は、「貴方はどこに住んでいますか」と聞いてきた。
「レンヌです」
「貴方が日本に住んでいれば、この書類は有効ですが、
EC域内に住んでいるとこの制度の適用はありません」
「厳密に言うと、イギリスの付加価値税は15%で、
フランスは18.6%なので、貴方は3.6%追加で付加価値税を
払わなくてはなりません。」
「ええー?」
「申告を何もしなければ、見なかったことにしますが」
「ありがとう、ムッシュー」
と言って事なきを得ました。
ブルターニュの役人は優しいですね。

(追伸2)
フランス語というのは不思議な言葉で、
遠くからでもよく聞こえます。
私がフランス語をしゃべる時は自然に半オクターブ
声が低くなるので、聞こえにくい言葉だと思っていましたが
逆でした。

ロンドンに行った時のこと、
人ごみの中で当然まわりは英語ばかりで、
それはただの騒音としか聞こえなかったのですが、
突然フランス語が耳に飛び込んできました。
周りを見回すと、10mくらい離れたところに
フランス人カップルがいました。

フランス語は音域というかヘルツが違うのでしょうか。
それとも、石川啄木の歌
「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」
の類なのでしょうか。
イギリス旅行中に何回かこういう経験がありました。

フランス人と英語

.26 2010 日本人 comment(4) trackback(0)
「フランス人は英語をしゃべらないそうですね」
という質問をよく受けた。

私がフランス帰りであることを知ると、
必ずこういう質問が出る。
帰国した最初の職場での歓迎会でまず出ましたね。
誰かがこういうことを言いふらしているのでしょうね。
それと、アメリカにたてつくフランスというイメージ、
フランス人はプライドが高いというイメージと重なって、
いつの間にか日本でこれは定着しているらしい。

しかし不思議なことに、
ブルターニュの私の工場とパリの販売会社の
日本人駐在員仲間の誰も
こんなことを思ったことがないのである。

日本の企業によっては、
どこの国に行っても英語でオペレーションをすると
割り切っている企業もあり、そういう企業は
英語がしゃべれるスタッフを募集することになる。
こういう企業の人はフランス人が英語をしゃべれるかどうかという
質問に答えられるかもしれない。

ところが、私の会社は郷に入っては郷に従え、
それが貿易摩擦を回避する道、という考え方なので、
フランスではフランス語、ドイツではドイツ語で
オペレーションをするという風だった。

また、日本語で一人前に仕事ができれば、海外でもできるだろう、
言葉は行ってから覚えればよい、という乱暴な会社だった。
銀行さんのように2年間まず語学研修をやってから
などというほどメーカーさんは余裕がなかったのである。

であるから、フランスに送り込まれる人材は、
大学の仏文科をでたフランス語ぺらぺらの人か、
英語もろくにしゃべれないやつかどちらかであった。

どちらのタイプもフランス語しかしゃべったことがないので、
つまるところは英語で話しかけたことがないので、
フランス人が英語をしゃべるとかしゃべれないとか
考えてみたこともなかったのである。

従がって、私が日本に帰国して、
「フランス人は英語をしゃべらないそうですね」
という質問を受けた時は、
「さー、どうなんでしょう。よくわかりませんね」
という答えしかできず、質問者を失望させたものだ。

相手は「そうなんですよー、・・・」
という答えを期待していたはずなのだ。

その後私はオーストラリアのシドニーに赴任して、
初めてこの質問に答えられるような気がしてきた。

もともと私は英語が得意でなく、
しかも8年間のフランス暮らしで頭の中はフランス語で占拠されており、
数字ですら出てこないのだ。
「99ってなんだっけ、キャトルヴァンディズヌフじゃない、
えーと、そうそうナインティナイン」という具合だった。

いかに私の英語がへたくそで発音が悪く通じないか
ということを身にしみて感じたのである。

なんとかシドニーでのお勤めを終えて日本に帰って来てから、
「フランス人は英語をしゃべらないそうですね」
という質問を受けた時は、こう聞き返してみました。

「アメリカに行かれたことはありますか?」(私)
「一週間の旅行で行ったことがありますよ」(相手)
「そのとき英語は通じましたか?」(私)
「ダメだったですね。帰りの飛行機の中で、コーラをくれと
言ったら水が出てきてがっかりしましたよ」(相手)
「それはコーラがワラに聞こえたのでしょうね」(私)

そこで私は、こう答えました。

フランスで英語をしゃべって通じなかった人というのは、
おそらくフランス人にとって
それが英語に聞こえなかったのではないでしょうか。
日本人は英語をしゃべる時でも、
「えーっと」とか「なんだっけ」とか合いの手が入るので、
こうなるとこれが英語に聞こえなくなるんですよ。
「アーム」とか「ウェルウェル」とか「ユーノウ」とかが
入るなら別ですがね。

それと、フランス人も日本人と同じ程度に
英語がしゃべれないんですよ。
日本で道を歩いていて、ガイジンに英語で道を聞かれたら、
大抵の人が逃げますよね、あれと一緒です。

いかがでしょうか私の答えは。
最初の部分の答えはちょっと生意気で失礼ですから、
相手を見て、笑ってくれるような人にしましょう。
普通は後の部分の答えが適当ですかね。

たぶん本当に英語の喋れる日本人は、
フランスでも苦労はしていないはずですね。

英語がしゃべれると中途半端に自信を持っている人が怖い。


追伸:同じテーマのブログがありましたのでご参考まで。
エスカルゴの国から
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-441.html
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