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小さなプライド

.21 2011 介護 comment(4) trackback(0)
先週の土曜日、
母は腰が痛いからデイサービスに行きたくないといって、
朝起きてこようとはしなかった。
どう見てもすねているようで登校拒否症としか見えない。
しかし、どうしようもないのでとりあえずお迎えの車が来る前に
キャンセルの電話を入れた。

母によくよく話を聞いてみると、

デイサービスで他の人とは違う扱いを受けるのが嫌であるらしい。

母は実によく寝る。
我が家でも殆ど一日中寝ている。
テレビも全く見なくなり、好きだった相撲ももう見ない。
これでは筋肉が落ちるばかりなので、デイサービスに行かせたという経緯もある。
デイサービスに行っても、
テーブルについてコックリコックリ居眠りをするらしい。
お絵描きとか折り紙とかを皆がしている間も興味を示さないらしいのだ。

それで係の人が気を利かせたつもりで、
お疲れのようだから、お休みくださいと言って、
皆の前で横にならせるらしい。

それが嫌だというのである。
皆の前で寝るのは恥ずかしいし、自分だけ特別扱いされるのは嫌だ
というのである。

月曜日に母を透析のため病院へ連れて行ったあと、
地域ケアプラザに話を聞きに行った。

そこで聞いた話は、母から聞いたのとは少し違っていた。
確かにテーブルでコックリする母を寝かせるのだが、
ベッドに連れて行って横にならせるのではなく、
抱き枕を渡してテーブルの上で
抱き枕の上にうつ伏せに寝かせるのだそうである。

我が家で母に話を聞いた時は、私は勘違いをしていた。
大部屋の片隅の皆の見えるところにベッドがあって、
そこで寝ているのかと。

ようやく私もケアプラザの方も理解した。
「どうもこれは、抱き枕を出されるのが嫌なようですね」
という結論で、みんな大笑いになった。

その日の夜、母に言った。
「今度から抱き枕は出さないようにするからと、係の人が言っていたよ」
「おまえ、行ったのか」
「そうだよ、話をしてきたよ」

どうもこれで母の機嫌は直ったらしく、
今週の水曜日にはデイサービスに行ってくれた。

小さなプライドであるが尊重してやらなくてはならない。

子供の登校拒否症も案外根は小さなプライドにかかわる問題なのかもしれない。


今日もいい天気で、我が家のそばから富士山 ( Mt. Fuji ) が見える。
丹沢山塊の上の富士

また近くのお宅では枇杷 (Neflier du Japon)の花が満開だ。
ヤツデと同じく冬に花を咲かせる変り種である。
Biwa 005

蝋梅 Chimonanthus

.20 2011 花(木の花) comment(0) trackback(0)
2011年1月20日木曜日、今日も快晴。

車で30分ほどの町田市の忠生(ただお)公園に
蝋梅を見に行きました。
001蝋梅 001

蝋梅というから梅の一種かと勘違いしていましたが、
ロウバイ科ロウバイ属の独立種でした。
002蝋梅 052

これは満月蝋梅という種類。
003満月蝋梅 010

花がまるまるとしています。
004満月蝋梅 011

005満月蝋梅 006


これは素心蝋梅。
006素心蝋梅 013


花の先が開いて房状になっています。
ほのかによい香りがしました。
007素心蝋梅 015

アメリカクロロウバイという種類もあるようですが、
4月末から5月に咲くようです。
008蝋梅 017

デイサービスの見学の一行もおられましたね。
009蝋梅 049

この公園の駐車場の広いこと。
ドアをバンと開けても隣の車に当たりません。
日本では珍しいことです。
010蝋梅 055

Eメールのフランス語

.19 2011 フランス語 comment(2) trackback(0)
2011年1月19日水曜日、今日もいい天気です。
日本海側や九州、名古屋でも大雪だというのに
関東は日本アルプスにしっかりガードされて、
雪の降る気配もないすばらしい青空。

家内は仕事、母をデイサービスに送り出すと、私一人きり。
思い立って、地下鉄で3つ隣の駅の図書館に行ってみることにしました。
我が家の近くの図書館では、
「フランス語の手紙文例集」
「フランス語手紙の12カ月」
という2冊は借りられたのですが、Eメールの書き方の本がない。
英語版の「FAX/Eメールの書き方」という本は
2種類も置いてあるのですがフランス語はないのです。

地下鉄の駅から図書館までの間に教会式結婚式場があって、
きれいな庭が整備されていました。
教会結婚式場

期待したのですが、やはりここの図書館にもフランス語の
Eメールの書き方の本はありませんでした。

しょうがない、渋谷の大盛堂に行って探してみるか、ということにしました。
渋谷駅前の交差点を渡って、西部パルコの方へ歩きましたが、

本のデパート大盛堂書店がありません。

丸井の先まで行ってみましたがありません。
「おっかしいなー?」
道の反対側の歩道を駅の方に引き返しながら見て行きましたが、
大盛堂書店の看板も見えません。
宇田川町の入り口にある大盛堂に入って見ましたが、
ここにはわずかな本しか売っていません。
入り口のカウンターのお兄ちゃんに聞いてみようと思い、

私「あのーー」

店員「本店は6年前に閉めました。今はここ1軒だけです」

私「あ、あ、そうなの。ありがとう、すみません」

私は「本店が」という言葉を発してはいないのですよ。
でもこのお兄ちゃんは勘がいいというか、
多分、私のような年代の人に散々同じ質問をされたのでしょうね。
世の動きに疎いおじさんたちに。

しょうがないので、山手線に乗って新宿に行きました。

紀伊国屋はさすがに昔のまま残っていました。

語学関係は7階売り場です。
今時珍しい臙脂色の制服に帽子をかぶったエレベーターガールに
7階をお願いしますといいました。
エレーベーターを降りると中国語、韓国語というパネルが目に入って来ます。
「へー、中国語とか韓国語なんて昔は隅っこの棚にしかなかったのにな」

でもやはり圧倒的な売り場面積を誇るのは英語コーナーです。
フランス語コーナーは英語コーナーの裏にひっそりとありました。
ドイツ語やロシア語に比べたら3倍くらい広いですが
英語の4分の一ですかね。

見つけました。
白水社 著者:田中幸子、イザベル・フォルテット 2100円

2008年12月初版でこれは4版目。
結構売れているじゃありませんか。
やっぱりフランス語関係は白水社なのかな。
Eメールのフランス語
この手の本は、アマゾンドットコムではだめです。
やっぱりぱらぱらと立ち読みしてみないと。

私が一番知りたかった、

敬辞(拝啓の部分)と結辞(敬具の部分)が

①ごく親しく近しい間柄の場合
②やや親しい間柄の場合(友人・同僚) ← Bien a vous はここ
③フォーマルな関係の場合
④事務的なやり取りをする場合

それぞれについて10~20通り、分類して紹介されています。

さらに、文章の展開・つなぎの言葉の一覧表、実例文が100例くらい。

これは使えそうだということで買ってきました。

昼めしは、学生時代に来た昔懐かしい、しょんべん横町
クジラカツ定食でも食うかと思いやって来ました。
ガード下を抜けると、眼鏡屋さん、まだいましたね。
思い出横丁1

思い出横丁2

でもお目当てのクジラカツ屋はありませんでした。
以前この横町では火事があって、再建できなかったのでしょう。
思い出横丁3

この横町にカレーハウスCoCo壱番屋が進出していました。
一度この店のカレーを食べてみたかったので、迷わずここに入りました。
1月17日から2月末までの限定メニューといわれると
注文してみたくなるではありませんか。
グランド・マザー・カレー800円を注文しました。
カレーハウスCoCo壱番屋

普通盛りですがやっぱり小盛りにすべきでしたかね。
味はなかなかのもんですよ、上品な味でした。

でも私にはやはり蕎麦屋のカレーが一番です。
前の日に作って一晩寝かせたカレーの
こってり感というかねっとり感のある奴が一番おいしいです。

本日の歩いた歩数、12300歩。
やっぱり都会に出るとよく歩く。

敬具

.17 2011 フランス語 comment(4) trackback(0)
フランス語は日本語と同様、
書き言葉と話し言葉に格差がある。
特に手紙の書き出しと最後の締めの部分で大きく違う。

大きく違うというより、長い。
フランス語の手紙の書き出しと結びの分はとにかく長いのだ。
特にビジネスレターの時にこれが顕著になる。

日本語の場合は、書き出しが長い。
「拝啓 新春の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。さて...」
最初の分は誰も読みはしない、「さて」から読む。

フランス語も同様である。
誰も最初の部分と最後の部分は読まない。
真ん中の文しか読む必要がないのだ。
書き出しは色々あるが、今回は結びの文を取り上げる。

ビジネスレターの最後は大体こんな感じの文章で終わる。
« Je vous prie d’agreer, Monsieur,
l’expression de mes sentiments distingees. »

直訳すると
「貴下におかせられましては、私の格別なる感情の表明を快く受けいれられますよう
お願い申し上げます」
意訳すると、「敬具」のひとことになる。

前置きが長くなった。
なぜこんな話を始めたかというと、

私が最近フランス語を書かざるを得ない羽目に陥っているからだ。

ブルターニュにいた時は

フランス語なんぞ書いたことがない。


当初はこれも勉強だと思って一生懸命辞書を引きながらレターを書く。
それを部下の女性に手直しをするように頼むと、
これは何を言いたいのかと、2~3回質問があって、
あげくの果ては真っ赤に添削された文が返ってくる。
原文は殆ど痕跡をとどめていない。
「私の文章はおかしいのか?」
「文法的には合っていますが、
フランス人はこうは書かないのです」

がっくりである。

あれだけ時間をかけたのに。

立ち直るのも早い。
こんなことでめげていてはフランスで暮らしていけない。
第一ゆっくり時間をかけて手紙を書くほど仕事が暇なわけではない。

それからは、手紙が来たら、ざっと真ん中の部分だけを読み、
疑問があれば秘書を呼んでその手紙を読ませて、
何が書いてあるかを聞く。
ではこんな感じの返事を書いてほしいと彼女に指示をする。
後で彼女がタイプした返事の手紙をもってくるので、
ざっと目を通して文末の名前の上にサインをする。

これでお終いである。
なまじっか自分で手紙なぞ書かないほうがよい。
帰任の挨拶状だけは自分で書いたが、やはり秘書に真っ赤に直された。

こんな私だから、フランス語の文章を書くのには慣れていないのだ。

ところが、長男が結婚したので、
これは昔の家庭教師に知らせておかねばならないと、
結婚式の写真をたくさん同封して、
マダム・クーニーにクリスマスカードを送ったことから、
えらいことになったのである。

この一ヶ月の間に、彼女から23通のメールと
13のデジタルカードを貰った。
当然これに返事を書かなければならないのだ。
返事を書くとそのまた返事が来る。

トホホ...

ビジネスレターは数限りなく読んできたが、
ブルターニュ駐在当時はインターネットがなかったので、
フランス語のEメールを見たことがないし、書いたこともない。

だから、結びの「敬具」にどういうことばを書いたらよいのか
私は知らないのである。
まさかEメールの最後に、
« Je vous prie d’agreer, Madame,
l’expression de mes sentiments distingees. »

「マダムにおかせられましては、私の格別なる感情の表明を
快く受けいれられますようお願い申し上げます」
と書くわけにはいかないというのはわかる。

私の得意は「A la prochane ! また今度」である。

そこで、マダム・クーニーから来た23通のメールの
最後の言葉を並べてみた。
お得意の統計手法である。

A plus tard. (またこの次) 5通

Bien a vous. (敬具???) 2通

挨拶 + bien a vous 3通
Belle journee et bien a vous,
Bon dimanche. Bien a vous.
Bonne soiree. Bien a vous


Amities. (友情) 3通

Bien amicalement. (友情を込めて) 3通
Amicalement a vous.   1通

Belle journee.  1通
Belle journee a vous  2通

Bonsoir et bonne nuit. 1通

Bonne fete de Noel a toute votre famille 1通
(ご家族みんなに、よいクリスマスを)

A l’annee prochaine. Amities a vous deux. 1通
(来年また。お二人に友情を)

私は Cordialement (心から、誠意をもって)というのも好きだが、
事務的で、マダム。クーニー宛てにはふさわしくないように思える。

シドニーにいた時には
英語のEメールの末尾には Best regards と書くことに決めていた。

こういう便利な表現がフランス語にはないのだろうか。
マダムのメールからすると

Bien a vous がよさそうに思える。

問題はこれが日本語の「かしこ」のような女言葉でないことだ。

誰かフランスにお住まいの方、教えていただけないでしょうか。

おじさんが書くEメールの末尾の言葉を。


阪神淡路大震災

.16 2011 フランスの生活 comment(2) trackback(0)
明日1月17日は阪神淡路大震災の起きた日である。
大きな事件が起きた時のことを人は何かしら覚えているものだ。
私の場合は記事にしているように、
9.11ニューヨークのテロの日
三島由紀夫が死んだ日(日日までは覚えていないが)
に自分がどこにいて何をしていたか覚えている。

1995年1月17日、
私はいつものように会社に行くために
7時15分過ぎにレンヌのアパルトマンを出た。
車のエンジンを入れると同時にカーラジオがしゃべり始める。
カーラジオはフランスアンフォ( France Info )という局に合わせてあった。

この局はニュース専門のラジオ局で、
5分おきに同じニュースを繰り返し放送する。
これがよいのである。
フランス語を聞きとる力をつけるために、
朝晩の通勤時にはこの局をつけっぱなしにしておく。
5分おきに同じニュースを繰り返すので、
最初に聞いたときに聞きとれなくても、5分後にもう一回確認すればよいのだ。

「トンブルモンテール、ジャポン、ドゥーソントロントモール、サンソンブレッセ」

最初こんな感じだった。
何々?? 日本で地震? 230人死亡? 500人負傷?????
なんだこりゃ。
と思う間もなく別のニュースに移ったので、
5分後のつぎのニュースを待とうと思った。

つぎのニュースの時は待ちかまえているので、
はっきり捕まえることができた。

「日本の神戸で大きな地震があり、死者300人」
本当だ、えらいこっちゃ、でもさっきは死者230人といわなかったっけ?

5分おきにニュースが更新されるたびに、
死者の数は450人、500人、750人とどんどん増えて行き、
会社に着くまでの30分間に5~6回同じニュースを聞いたのだが、
会社に着いた時には死者は1000人を超えていた。

会社に着くなり、社長室に飛び込んだのは言うまでもない。

社長室に日本人幹部は続々と集まって来て、
フランス人幹部も心配してやってきた。

東京に電話したり、大騒ぎで情報収集に当たったが、
結局どうしようもないということで業務に戻った。

駐在員の一人の日本の実家が兵庫県の明石にあり、
いくら電話しても回線が混乱して通じないという。
奥様の実家もそばにあり、奥様だけが日本に飛んで帰られたが、
結局実家にたどりつくのに3日くらいかかったらしい。

フランスでは地震はないので、フランス人は地震を非常に怖がる。
大地のように揺らぎないという表現があるが、
その大地が揺れるなんて想像もできないだろう。

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