5月15日金曜日、朝早くレンヌの町の散歩に出かけました。
前の晩はTGVの遅れで夜12時過ぎにホテルに着いたので、
日本時間でいうと朝の7時まで徹夜したことになります。
そのあとは爆睡。
一晩で時差はとれて、以後、フランスにいる間は
早寝早起きの健康的な生活になりました。
出迎えてくれたのは、満開のマロニエです。

ここはヴィレーヌ川にかかるブルターニュ橋のそば。

昔住んでいたコロンビエ地区にやってきました。
ありました、ありました、まだ残っていました。
我が家から徒歩1分のところにある、シネマと床屋さんです。

マレシャル・ジュアン広場5番地のアパルトマン。
20年前、ここに住んでいたのです。

セキュリティは昔よりしっかりしているようですね。

警察署の前の空木がきれいに咲いていました。

フルイ・ド・メール専門のレストラン・タベルナも健在でした。
これからブルターニュ一周をするので、今回ここでの食事はなし。

常設マルシェももちろん健在でした。

郵便局。この建物が郵便局なのですが、
広場の前にメトロ(地下鉄)の入口が2か所できています。
この下に駅ができたのです。

メリー(市役所)の広場も変わっていません。

市役所の対面のオペラ座。

広場の隅のカフェ・ランジェルスで昔、朝市の帰りにやったように、
ウエスト・フランス紙を読みながら、朝食をとってみました。

カフェオレ(大)(3.20€)とクロワッサン(1.30€)で一人4.50€、
約600円です。随分高くなったように思いました。

「あれっ?この建物は何だっけ、記憶にないなあ」
「何言ってるのよ、エミール・ゾラでしょ。子供たちが通った中学校じゃない」

確かにそうでした。
父兄懇談会の時に、先生に上の息子は目が悪いのではないかと教えてもらったことを
思い出しましたよ。

旧ブルターニュ高等法院はドレフュス裁判のあったところで、
デモ隊の投げた花火で火事にあいましたが、完全に復旧してました。
中に入って見学しようとしたら、予約していないとだめだと断られました。

(建物内部の天井画が有名なのですが、それをご覧になりたい方は、
以前の私の記事 を見てください。)
広場には八重桜の植木鉢が並んでいました。
こういう大きな植木鉢があちこちの広場や駐車場に増えていましたね。

「この建物は何だっけ」
県庁の建物でした。

古い建物の残っている、旧市街に入ります。

funky munky

建物の間から教会がのぞいているのがいいでしょ。

こういう古い木組みの家がブルターニュにはたくさんあります。

もちろん、フランスのほかの地方にも、ドイツなどにも
木組みの家はあります。

ただ、すこしずつ木組みの模様が違うようですね。

「よつや」という日本の小物を売っているお店がまだ残っていました。
日本人の経営ですが頑張ってますね。

ここらあたりから、レンヌの絵葉書によく出てくるところです。

子供の木のおもちゃ屋さん。

この広場は、まさに絵葉書。

この通りに、オマールエビのグリルがおいしいレストランがあるのですがね。

旧市街の後は、タボール公園に移りました。
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同じくTGVシャルルドゴール空港駅の待合フロアーの光景です。
DOUANE(税関)とプリントされた紺色の制服の屈強なお兄さんたちが
全員腰に拳銃をさして、中の一人が
カラシニコフ (自動小銃)をぶら下げています。

名前から察するに密輸や麻薬を取り締まっているのでしょうが、
怖いです。
そうこうするうちに、今度は迷彩服を着たお兄さん。
こちらは全員カラシニコフを斜めに下げて、いつでも撃つぞという構えで歩いています。
まともに正面からカメラを向けると撃たれそうなので、
盗み撮りをしました。

確かに20年前でも、北アイルランドのテロリストが爆弾を仕掛けたりして
シャルルドゴールでカラシニコフを下げたポリスはいましたよ。
これはレンヌの町の駅前通りを歩いている、迷彩服のお兄さんたちです。
こんな田舎でもカラシニコフですよ。
20年前には見たことのない景色です。
街角のおじさんがピーと口笛を吹いていました。

こちらは帰りのシャルルドゴールのJALカウンターの近くを
巡回していたポリス。

レンヌの町を散策しているときに、タボール公園の近くで
こんな建物を発見しました。

レンヌとブルターニュの記者クラブの建物でした。

窓にあのスローガンが張ってありました。

フランスは緊張しています。
日本でぬるま湯に浸かっている私たちは幸せです。
自転車のようなものを漕いでいるこの人たちはいったい何をしているのでしょうか。

要は、足で発電機を回して、バッテリーを充電しているのです。
確かに今の時代はスマホやパソコンを常に充電する必要があります。

シャルルドゴール駅でTGVを待つ間、
駅の周囲をぶらぶらして面白いことを発見しました。
待合広場のテーブルに何かついています。

コンセントですよ、これは。

椅子の席にもあります。

TGVの列車の中の座席の下にもコンセントがありました。

原子力発電でバンバン発電し、ドイツにも電力を売っているフランスとはいえ、
これはすごいサービスですね。
WiFiの差込口もあちこちにあるようで、
ホテルではどこでもWiFiのアクセスコードを教えてくれましたよ。
私たちがスマホもパソコンも持っていないというと不思議そうな顔をされました。
私が充電を必要としたのは、デジカメのバッテリーだけです。

家内がフランス用のアダプターを買ってきてくれたのです。

日本が遅れているのか、フランスが進んでいるのか。
延べ15日間、
レンタカーでブルターニュ半島とノルマンディ地方を1600km走り、
撮った写真は2351枚。
幸い、事故もなく、車をこすりもせず、何とか元気で
本日、日本に帰ってきました。
自宅の温水便座のシャワーを浴びて
「あ~~、あ~~、日本に帰ってきたんだ」
とつくづく日本に住む幸せを感じました。
これから、延々とフランスの記事が続きます。
5月14日木曜日、出発です。
羽田空港の免税店の写真です。

空港の免税店で、炊飯器と温水便座がよく売れているという噂は
冗談ではなく本当でした。
温水便座を買って帰った中国人は今幸せ感に浸っているのでしょうか。
ゴールデンウィークの連休明けのせいか、
飛行機はビジネスもエコノミーもがらがらでした。
こんなに空いている飛行機に乗ったのは初めてです。

富士山が見送ってくれました。

佐渡島の北端の二ツ亀と大野亀を見たときは、
トビシマカンゾウの黄色い原っぱを懐かしく思い出しました。

パリのシャルルドゴール空港からレンヌ行きのTGV(フランスの新幹線) に乗ります。
切符はインターネットで予約をかけたら日本で自宅に送られて来たのです。

シャルルドゴール空港駅発が18:48で、レンヌ着が21:56の予定だったのですが、
途中シャルトルのあたりで「ルマンの駅で人身事故が発生」したというアナウンスがあり、
結局レンヌに着いたのは2時間遅れで夜の12時を過ぎてしまいました。(うんざり)

日本と違って、フランスは融通無碍の国ですから、
列車はルマンの手前で本来の線から外れて、ロワール川のほうに南下し、
アンジェのほうから再びルマンのほうに北上して、事故現場を迂回したのです。
上の写真はその証拠写真です。
とにかく初日から、フランス式の洗礼を受けました。
これから、2週間、フランスのブルターニュ半島一周の懐古旅行に出発します。
その間ブログはお休みです。

カーナビ付きオートマチックのレンタカーを予約したのですが、
念のため昔のミシュランの地図を持ってゆくことにしました。