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便利な言葉、ムッシューとマダム

.03 2010 フランス語 comment(4) trackback(0)
これほど便利な言葉は日本語にも英語にもない。

名前を知らない人に呼びかけるときに実に便利である。
同じラテン系のイタリア語ではシニョール、シニョーラだし、
スペイン語ではセニョール、セニョーラである。

USA帰りの友人に聞いてみた。
「英語だと例えば通りで道を尋ねようとする時ミスターとかミッシズとか言うかね」
「いや言わないね、Excuse me だけだね。
Hey,Young guy とか Hey,Old man とかもないではないが、
仲間内で冗談みたいに言うとか、やくざっぽい人が使うことはあるがね。
やはり、フランス語のムッシューとマダムみたいなものはないよ」

そうかアメリカでも、日本と同じく道やお店の中で「スイーマセーン」といっているんだ。

とにかく便利だ。
道で前を歩いている人にムッシューと呼びかけると男の人が振り向いてくれるし、
マダムというと女の人が振り向く。
レストランでムッシューと呼べばボーイさんがやってくる。

因みに、レストランでギャルソンと言ってはいけない、

肩書きはインフレ化するもので、

今ではギャルソンもムッシューと呼ばなくてはいけない。
古い白黒フィルムで、酔っぱらった男がワイングラスをスプーンでたたきながら
ギャルソンと叫んでいるシーンがあったが、1930年代の話で、今あれをやったらいけない。

また、女性が結婚しているかどうかわからないときは
基本的にマダムと呼ぶほうが丁寧である。
マドモワゼルと呼びかけるのは明らかに子供に対してである。

別れの挨拶にもなる。

会社にお客さんが来て用談が済んだときは玄関まで見送りに行くのであるが、
その時相手の名前を覚えていれば

「オウルボワール ムッシュー マルタン、
オウルボワール ムッシュー シュバリエ、
ア・ラ・プロシャン、ボン・ルトゥール

(マルタンさんさようなら、シュバリエさんさようなら、
また今度、お気をつけてお帰りください」などと

握手をしながらあいさつの言葉に相手の名前を付けるのが礼儀とされている。
お名前は覚えましたよと暗にいうわけである。

ところが、初めての客で4、5人で来られて、
初めて聞くような名前だと名刺をもらったところで覚えられるものではない。
そういうときはどうするか。
最初の人に オウルボワール ムッシュー とやり、
2番目の人からはムッシュー、ムッシュー、ムッシューといいながら
次々に握手をするだけでごまかすのである。

これは私が横着をかましているわけではなく、
フランス人がそうしているのを見て覚えただけである。


街角で子供のクラスメートの親に会った時もそうである。
向こうはこちらの名前を覚えてくれており、
「ボンジュール ムッシュー トヨサカ、 サヴァ?」などと言ってくれるが、
生憎とこちらは相手の名前を知らない。
たしか下の息子の友達のアントワンのお父さんだっけな、
苗字はなんだっけなどと頭の中で考えながら、
「ボンジュール ムッシュー、モワ サヴァ エ ヴ?」
などとにこにこしながら握手して、
結局最後までムッシューだけで済ませてしまうのである。

あとで息子に「アントワンの名字はなんだっけ」と聞くと、
「うーん、わかんない、ロシ・・なんとか長ったらしい名前だったよ。

とにかく覚えにくいのである。 
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Azky
時々お邪魔して拝読しております~♪
フランス語は響きが好きで渡米する前 NHKの講座を聴いたりしてました。  ごく月並みな挨拶程度しか憶えてませんが。。。

ムッシュー、 マダムの呼びかけは成る程 便利ですね!

此方でもなくはないですよ。  南部の所為かも知れませんが・・
男性だと Sir、 女性の場合は Miss・・・
私はこの数年 Ma'am と呼ばれ始め傷ついています (笑)。 
2010.07.06 02:32
Azky
ご存知かも、 と迷ったのですが 念の為・・・
Ma'amは敬語同様? かなり年配の人でないと (或いはレストランやホテルといったゲストを大事に扱う所) 滅多に使わないのです。 だから。。。

ところで ヒョコヒョコとお邪魔してますが その度に私の足跡 残るのでしょうか? 履歴が残らないように設定してあるので 如何かな? と思って。。。
2010.07.06 02:49
豊栄のぼる
Azkyさん、
拝読だなんて、拙文恐縮です。
警察官でなくても Sir と呼ぶのですか、わかりました。

記事にも書きましたが、フランスではマダムのほうが丁寧なので、大人の女性はどんなに若くてもマダムと呼びます。むしろ、マドモワゼル(お譲ちゃん)と呼んだら、「私は子供じゃないわよ」と怒られるかもしれません。
映画で見たのですが、白髪の貴族の女性にマダムと言ったら「私はマドモワゼルです(結婚していません)」といったシーンがありましたが、あれは特殊なシーンで、私が独身なのを知らないの?という感じだったと思います。

そうですか、アメリカでは相当なお歳の方にしか Ma'am とは言わないのですね。気をつけましょう。普通の女性にはなんと呼びかけたらいいのでしょうか。 やはり Excuse me! でしょうか。

私はほとんど見たことはありませんが、確かに「訪問者リスト」のページがありますね。おなじ fc2 のブログの使用者なら訪問履歴が残るようになっているようです。今見てみるとAzkyさんの記録はありませんでした。
私の足跡がペタペタとAzkyさんのブログに残っていたらごめんなさい、どういう風に登録したら足跡が残らないようになるのか知らないのです。
2010.07.06 09:35
Azky
Ma'amは確かに此方でも丁寧語。 でもそんなに丁寧に扱われるのは大抵おばあちゃんだから 呼ばれたときにギャフン、 となるわけです。 でオフェンシヴの受け取る人 わりと多いです。 
がそれも土地 (もしくは何処の出身か) によりけりかも知れません。  私の知人でも南部出身の人などはそうした呼びかけに馴れてる様にもみえますが、  カジュアルなカルフォルニア出身の人などはむしろ気を悪くする、 と人様々。 
他の土地はあまり知りませんが ニューヨークのスーパーや道路などでもそんなに恭しく声かけられた経験はないので南部特有なのかしら~?
US帰りのお友達も南部州以外の土地に滞在なさってたのかも知れませんね。

Ma'am と Miss の間だったら Ms でしょうね。 

訪問者履歴は見るのが楽しみなんです (笑)。
こうして豊栄さんのブログにも伺えるチャンスが出来たわけですし~♪
ブログ巡りが好きなんですが足跡残したくない様なブログもありますので履歴は残らないように設定してるんですよ。 方法? 簡単デス。 先ず・・・管理人の頁の・・・例えば 「お知らせ」 の頁を開けて、その右上にある 「環境設定の変更」 をクリック → 「ブログの設定」 → 「訪問者履歴」  で残さない、 に設定出来ます。 お試しあれ~♪


2010.07.06 11:02

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