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オーストラリア紀行

.30 2014 シドニー comment(0) trackback(0)
自治会のラウンジ懇話会で「オーストラリア紀行」という題でお話をしました。
当初は別の方のお話の予定だったのですが、
その方が体調不良で休講になったのです。
私がこの会の代表世話役でもあり、ピンチヒッターを務めることになりました。

最初は、昨年11月に14回に渡って書いた「ジャカランダ紀行」を
纏めればいいかと思っていたのですが、
何せ旅の目的がジャカランダの花見とあわびのしゃぶしゃぶを食べることでしたから、
話が短すぎて2時間もたないのと、やはり話の内容が薄っぺら過ぎるかなと
考え直したのです。

その結果、「私の目から見たオーストラリア」という副題にして、
地理・政治・財政・歴史を加えて、
それを私の駐在員時代の体験談で肉付けをすることにしました。
まあ、オーストラリアのお勉強会ですね。
パワーポイントで145枚。
話も1時間半にうまい具合に納まりました。
AUmokuji.jpg

最初が地勢と地理。
オーストラリアの大部分が日本より緯度的には暖かいこと、
アメリカ本土とほぼ同じ大きさなですが
8割は砂漠で人が住めないことを理解してもらいました。
オーストラリア地形

ケッペンの気候区分で色分けするとこんな感じで、
人が住んでいるのは水色と黄緑色の部分しかないということですね。
しかも、州の人口の大部分が州都の都市に偏在しているということを説明しました。
例えばWA(ウェスタン・オーストラリア)州では
州の人口が2.0百満人に対し、州都パースの人口が1.6百万人、
SA(サウス・オーストラリア)州では、
州の人口が1.6百万に対し、州都アデライドの人口が1.2百万人
という感じです。
オーストラリア気候3

政治体制は、連邦立憲君主国家であるということ。
州の独立性が強く、連邦政府は州を取りまとめるためのものなので、
必然的に上院が優位にあります。
上院の議席は6つの州が人口に関係なくそれぞれ12議席を持ち(6x12=72)、
NT(ノーザンテリトリー)準州が2議席、
ACT(キャンベラ首都圏特別区)が2議席、合計76議席です。

下院は小選挙区制(人口が考慮してある)で150議席。

日本も人口が多いとはいえ、
このくらいの議席数で十分なのではないかと私個人的には思うのですが、
どうでしょうか。
オーストラリア行政地図

投票権は18歳から。

いい加減イギリスから独立して共和制に移行してもよさそうに思うのですが、
1999年の国民投票では55%がノーと言ったので、
いまだに、エリザベス女王を君主としていただく、議院内閣制です。

因みに、オーストラリアでは投票は義務で、
投票所に行かないと罰金をとられます。
(これは皆さんにお話しするのを忘れました。慙愧慙愧)

政党は自由党(保守)と労働党が二大政党で、昨年から自由党政権です。
そのほかに国民党と緑の党があるようです。


次がオーストラリアの財政状況で、殆ど借金はありません。
いかに日本が借金をしているかがよくわかります。
なにせGDP比で2.38年分、世界一位、一人887万円ですからね。
親二人子二人一家4人とすると一家で3500万円ですね。
信じられない。
最近のニュースではこれがまた更に増えたようです。
因みに、オーストラリアの財政年度は7月から6月です。
(寒い時から寒い時だと考えればいいかもしれません)
オーストラリア財政状況

次が為替。オーストラリアドルは黒い線です。
このグラフは私がフランスに赴任した時以来作り続けているものです。
今オーストラリアドルは93円位。
金利は政策金利(公定歩合)が現在3.0%。
為替グラフ

次にオーストラリアの歴史に簡単に触れました。
しかし、これは白人の歴史であって、
先住民アボリジニの歴史は全く無視されていることを強調しておきました。
アボリジニが国籍を取得し、人口統計にカウントされたのは
なんと1967年なのです。
AU歴史

そしてオーストラリアの自然。
オーストラリアの動物園や公園にゆくと、
大陸移動の模型が置いてあって、
子供達は小さいときからこのことを知っているのです。
225百万年前はパンゲラという一つの大きな大陸だったものが、
200百万年前に北のローレシアと南のゴンドワナランドに別れ、
南から緑のインド大陸と赤のオーストラリア大陸が分かれて行き、
インドは最後にはユーラシアにぶつかってヒマラヤ山脈をつくりました。
大陸移動2 200百万円前 TRIASSIC大陸移動4 65 百万年前 CRETACEOUS

この結果、オーストラリアは孤立し、
植物はユーカリやアカシア(ワトル)が独特の進化を遂げました。
動物はカンガルーなど有袋類が独自に進化したのですが、
今や白人が持ち込んだ、兎、赤狐、大ひき蛙、ラクダ、野ブタ、
野生の馬が大繁殖しています。

こんな話でだいたい一時間。
そのあとは11月の「ジャカランダ紀行」の写真をぶら下げて、
30分くらいで終わりました。

当日の聴衆は25人くらい。
評判はというと「面白かった、退屈しなかった」というコメントを
いただいたので良しとしましょう。

文章が長い記事で失礼しました。
何せこれは私の日記(備忘録)でもあるので、ご容赦。




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