以前、
ディナール・ゴルフの7番ショートホールの下の海岸で
小エビを採る話をしましたが、
ブルターニュは潮の干満の差が激しく最高13mもあるので、
海岸で遊ぶためには潮の満ち干の時間を
事前に調べてから出かけないと無駄足を踏むことになります。
昔はインターネットなどという便利なものはないので、
金曜日か土曜日の朝に新聞を買って、
週末の潮の満ち干の時間を調べたものでした。
今はネットでチェックしたところ、
ヨーロッパの海岸の町ごとに干満の時間が分かるサイトがありました。
目的の町をクリックするとその日の干満時間が出てきます。
http://maree.frbateaux.net/また、モンサンミッシェルの年間の潮の満ち引きの
大きさが分かるサイトも見つけました。
「shoisissez le mois」で月を選ぶと、日ごとの満潮時間が出てきます。
http://www.ot-montsaintmichel.com/horaires_septembre10.htmこれによると2010年は3月2日と9月10日が
潮の係数(coefficient de maree) が116と一番高いことが分かりました。
これがいわゆる春の大潮・秋の大潮の日で、
モンサンミッシェルがすっぽり水につかる日です。
(注)係数は20~120まであります。
潮が満ちる時間を知らないと事故になることもあります。
会社の同僚で、モンサンミッシェルの近くの海岸で、
海に車を乗り入れた人がいました。
そこはムール貝やカキの養殖をしているところですから、
運搬車やトラクターが干潟の中に入っていますので、
彼も何気なく車を海の中に止めて遊んでいたそうです。
ところが気がつくとあっという間に潮が満ちてきて
車がはまって動けなくなったとのこと。
幸い通りかかったトラクターがいて、綱をつけて引っ張ってもらい
なんとか助かったとのことです。
エンジンが塩水をかぶったら、えらいことになっていたでしょう。
潮が満ちてくるスピードは意外に早いのです。
普通の時でも、小走りに走るくらいで、
モンサンミッシェルの大潮のときは
高波が押し寄せてくるようで怖いくらいです。
話が潮の干満のほうに大きく横にそれました。
ディナールでは小エビは採れるものの、貝が採れませんでした。
フランス人に聞いたところ、コートダルモール県の
サンブリューの更に北に行くと
ビニック という小さい町があり、
ここの海岸ならいくらでもコックという貝が採れるということでした。

早速、潮の時間をチェックして週末にビニックに出かけました。

(出典:
Wikipedeia)
海岸の道路のそばには、
ペタンクのコートがたくさんあり、
老いも若きもプレーしておりました。
ペタンクのルールはカーリングと殆ど同じですが、
違うのは中心点を示すビュットという小さい的の玉が
動いてしまうと中心点が変わってしまうということです。
お金さえ賭けなければ健全なゲームだと思うのですが。
計算通り潮が引き始めたので、
バケツとくまでとスコップを持って海に入りました。
周囲を見ても潮干狩りをしようとしている人はわずかです。
採れるは、採れるは、いくらでも採れるのです。
あまりに簡単に採れるので大人はすぐ飽きてしまうのですが、
子供たちは興奮して競争しています。
それ以上とっても食べきれないので、
バケツ一杯を超える量は海に戻してきました。
白ワイン蒸しとみそ汁にしましたが、
食べきるまでは大変でした。
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