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ベルリンの壁2

.03 2010 ヨーロッパ comment(0) trackback(0)
1989年8月25日ドイツ旅行7日目。
前日は思いもかけず国境侵犯を犯してしまいました。
今日は小雨のぱらつく曇り空です。

ブランデンブルク門の近くに、
お目当てのベルリンの壁を見に行きました。
遠くからでもびっしりと落書きが書いてあるのがよくわかります。
ところどころに高さ3メートルの物見台が設置してあります。
壁の向こう側が見えるようにしてあるのです。

台の上にのぼると、先ほどまでぺちゃくちゃとしゃべっていた
イギリス人もフランス人も皆押し黙ったまま壁の向こうを見ています。
ここで何人の人が西側に脱出しようとして射殺されたのだろうか。
人々を黙らせ息苦しくさせる何かがあります。
2人の息子たちも周囲の雰囲気を察し黙っています。
私の顔を見るので、私も顔を横に振りました。
ここではまだ戦後が続いているのです。
19890825ベルリン04
壁の向こうは、幅数百メートルの何もない荒れ地が
壁に沿って延びています。
壁の落書きは抗議のために書かれたのでしょうが、
荒涼たる景色をむしろ和ませているように見えました。
19890825ベルリン05

ブランデンブルグ門の昔の帝国議事堂を見学した後、
小さな川のそばで休みました。
この小さな川が国境線になっているらしく、
機銃を備えた東ドイツの警備艇が近付いてきました。
子供たちがその船に向かって手を振ったところ、
船は急に停止して、我々を双眼鏡でじっと見ました。
一瞬ひやっとしたものが背中を走りましたが、
双眼鏡を握っていた兵士がニヤッと笑ったように見えました。
東洋人の子供が手を振っているだけだと思ったのでしょう、
警備艇はまたどこかへ去ってゆきました。
「撃たれるんじゃないかと思ったわ」と家内が言います。
ベルリンの壁 008

広場をさらに歩いていると、戦車が一台置いてあります。
ソ連の旗が立っていて、暑い夏だというのに長いコートを着て
機銃を手にしたソ連兵と番犬が立ち番をしていました。
もっとよく見ようとして近付くと、
あっちへ行けという風に手を振られてしまいました。

「もういや、早く行きましょう」

機銃が目の前にゴロゴロあって、背筋の寒い思いをし、
戦争の時代にタイムスリップしたようない一日でした。


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