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万葉古道

.28 2014 島根県 comment(0) trackback(0)
今年の春、我が家の竹林に竹の子を採りに行った
島根の義妹が電話でこう言っておりました。
「去年までは竹がびっしり生えていて、中に入るのも大変だったけど、
今年は誰かが、えーげにしとんさったけー、楽だったよ」
誰かが竹林の中を伐採して道をつけて下草も刈っていたというのです。

そこで今回島根に帰省したついでに、家内と一緒に、竹林を見に行ってみました。
入口に「郡庁古井戸跡」という看板が立っていました。
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ここが竹林の入り口。
実は左の小屋がある場所は、私が小学校3年生まで住んでいた家があったのです。
もちろん当時は竹林なんかありませんでした。
今は取り壊して、小さな道具置き場の小屋が残っているだけです。
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昔の道の跡がきれいに伐採されて空間ができていました。
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そして石で囲まれた小さな水たまりがありました。
これが万葉時代の郡庁の井戸の跡だというのです。
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いやはや、驚いたのなんの。
確かにここは私が子どものときは深さ1メートルくらいの透明な池で、
池の底から柿田川のように、湧水が自噴していました。
池の左側は田んぼで右は道が通っていました。

そしてこの池のそばには我が家の井戸があって、ポンプで家まで水を引いていました。
(実はその井戸のコンクリート部分は、上の写真の竹の簀子で囲んであるところです)
そうか、私は柿本人麻呂が飲んだのと同じ水を飲んで育ったのか。
感慨ひとしおです。


すぐ近くに今は誰も住んでいない母の実家があります。
草ぼうぼうの庭先の昔の道の跡がやはりきれいに草を刈られて、
「万葉古道跡(多鳩神社へ)」という立札がここにも立っていました。
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そして、君寺のそばに新しい駐車場ができていて、この地図が立っています。
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(この写真はクリックで拡大)

地図の右端が「伊甘(いかん)」(浜田市)という地で、
柿本人麻呂が国司として赴任してきた石見(いわみ)の国府の跡があります。
家内の実家があるところです。

「そうか、俺とお前は万葉の昔にすでにこの道で縁があったんだよ、
諦めなさい、しょせんこういう運命だったんだから」

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ははーん、わかりました、理解しました。
江津(ごうつ)市は、私の生まれ故郷の恵良(えら)の谷を
万葉古道跡として観光地として売り出そうとしているようです。
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(この写真はクリックで拡大)

この地図のおかげで、新たな発見がありました。
恵良の谷を流れている川の名前は「平石川」でした。
そして宮の谷のほうから流れてきた小さな支流の名前は「平田川」。
神村川、宮の谷川、飯田川など、ほかの部落の名前と川の名前はみな同じだったので、
私はなんとなく恵良部落の川は恵良川だと勝手に思い込んでいました。

横浜に帰って母にこの川の名前を聞いたところ、
「川に名前なんかついていなかったよ」と母も知らなかったのです。
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(この写真はクリックで拡大)

そしてまた「じぇ、じぇ、じぇ(三陸弁)、てっー(甲州弁)」と驚きの発見。
なんと「万葉石見物語」という演歌のCDが発売されていました。
作詞 : 中田房則。私の中学校のブラスバンド部の先輩でサックスを吹いていた人です。
作詞、唄 : 中田恵良。どうも房則さんの奥様のようですね。
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You-tubeで探したら、ありましたよ。唄が聞きたい方はこちらで聞いてください。
→→ http://youtu.be/YcS0d_opmqU

恵良の谷の奥の親戚のお宅の近くにこんな看板。
また新たな人麻呂終焉伝承地ができたのでしょうか。
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恵良の谷も今やこんな有様です。
正面の竹林の中に郡庁古井戸の跡があります。
今から50年前は、竹林も杉の木も生えていませんでした。
谷は我が家、母の実家そして父の実家のきれいな棚田でした。
今はどの家も廃屋で、耕す人のいない棚田は葛に覆われてしまいました。
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万葉の里もいまや高速道路が通り、彼岸花が咲き
(万葉時代にはまだ彼岸花は日本に無かった)、
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山の上には、風力発電のプロペラが回っています。
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変わらないのは萩の花だけですかね。
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一周2.1kmの散歩でしたが、新しい発見がたくさんありました。
恵良の谷散歩 (453x480)

今度また帰ってきたときに、万葉古道を歩いてみたいものです。

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