ペガサス流新布石

.04 2014 趣味 comment(0) trackback(0)
最近のNHK杯の囲碁で新しい布石が2回も出現した。

まずは9月14日の蘇耀国(そ・ようこく)八段対山城宏九段の対戦で、
黒番(先手番)の蘇耀国八段が打った1-3-5-7の布石だ。
噂では聞いていたが、やはり初めて見ると、驚と感激!

もちろん19x19のどこに石を置いてもよいのだが
囲碁は地を囲うゲームであるから、石の効率からすると
まずは隅、次に辺、最後に中央に石を打つのがよいというのが従来の理論。
これは実に革新的だ、コペルニクス的といってもよいだろう。
とにかく、呉清源・木谷実の三三・星・天元の新布石以来の新布石だ。
SoYokoku01 (480x353)

以前に、武宮正樹九段が碁盤の中央を目指す「宇宙流」をかかげて
名人本因坊をとったことがあるが、
これはさらにその上を行く中央重視の碁かと思ってみていると、
その後の経過からするとどうもそうではないようだ。
最初の四手こそ五線に打っているが、どうも地にからい打ちぶりなのである。
SoYokoku02 (480x354)

67手め、大桂馬のしまりの三三に打ち込んだのはまさに地を取りに行っている。
実はこの手は私の予想とぴったり一致した。
もっともネット碁4段の私がプロの先生の手をどうのこうの言える立場に無いが
一致したのは偶然とはいえうれしかった。
Soyokoku03 (480x318)

結局、この碁は、先番蘇耀国八段の3目半勝ち。


次は、11月2日の張栩(ちょう・う)九段と横田茂昭九段の対戦で、
またまた出ました新布石。
白の受け方は違うものの、黒の1-3-5-7は全く同じである。
この新布石は蘇耀国八段と張栩九段の共同研究らしい。
Chou01 (480x355)

張栩九段はもともと地にからい棋風なので、この碁も最初の四手以降は
地にからく打っている。
この場面、白がかけてきたときに、小目に打つのは、研究済みの手順らしい。
Chou02 (480x353)

ネット4段の私がプロの先生の打ち手にコメントするのもおこがましいが、
右辺の白が手抜きして、黒にポン抜きを許し、そのあと周りから締め付けられて
目2つの最低の生きを強いられた時点で勝負あったと思う。
Chou03 (480x352)

この後、左辺を黒に荒らされ、大差の9目半で黒番張栩九段の勝ち。

二局とも、新布石の黒番の勝ち、
ということは、この新布石の凄さを示しているともいえるが、
要は勝ったほうが強かったとも言える。
実はトーナメント表から見ると、
この次は勝った蘇耀国八段と張栩九段が対戦するのである。
囲碁ファンとしては、次にもう一度この新布石が見られることを
大いに期待している。

ところで、この新布石の名前はまだついていないらしい。
私の提案だが、今の時期、夜空には秋の大四辺形をもつペガサス座が見える。
pegasasu (430x352)

これをペガサス流新布石もしくは天馬流新布石と名付けたらどうだろうか。

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