蜜蜂と遠雷

.27 2017 読書 comment(0) trackback(0)
しゃべりが上手いとか文章が上手いとかは
やはり特別な才能なのだろうか。
先日の将棋NHK杯戦決勝の解説を聞いていて
中村太地六段と山崎隆之八段のおしゃべりの
うまさに感心していたものだが、

今日、恩田陸「蜜蜂と遠雷」を読んで、
文章を書くというのはやはり特殊な才能かと思った。
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物語はあるピアノコンクールに参加した
4人のピアニストを中心に進む。
コンクールの中で葛藤するそれぞれのピアニストの心の中を
そして演奏している曲をこれでもかこれでもかと解説するのだ。
音楽を言葉で解説できるというのは凄い。
クラシック音楽をろくに知らない私でも読めるのだから、
クラシック愛好家、特にピアノが弾ける人は
この本をもっと面白いと感じるに違いない。

ちょっと、気になった文章を抜き書きしてみる。
p220
音楽は、常に「現在」でなければならない。博物
館に収められているものではなく、「現在」を共に
「生きる」ものでなければ意味がないのだ。綺麗な
化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標
本だからだ。
p363
「僕、ピアノを教えてくれた先生と約束したんです。
狭いところに閉じこめられている音楽を広いところ
に連れ出すって」


物語の中で出てきた曲で私がきいてみたかった曲。
エリック・サティ「あなたがほしい」"Je te veux"

世の中にはもの好きな方がいるもので、
「蜂蜜と遠雷」 三次予選に出てくる曲を
すでにYoutube にアップしてくれている。
https://youtu.be/_JOEK-Qp9OY?list=PLFXm2CyyoSE2ehDSvFhFh_6Q81N9cruOO

恩田陸に初めて出会ったのは読売新聞の連載からである。
そして「夜のピクニック」をDVDで見て本も読んだ。
20歳の20冊リストの中にこれが入っていたからだ。
これからも面白い小説を書いてくれるに違いない。

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