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AIの深奥幽玄

.23 2017 趣味 comment(2) trackback(0)
月刊「碁ワールド」新年号から
「AIから学ぶ基本と常識」大矢浩一九段の講座が始まった。
最初に取り上げたテーマが「5線の肩ツキ」。
2016年3月のイ・セドル九段対AlphaGOの対戦第二局の
37手目の5線の肩ツキである。
Al02-02 (776x800)

なぜこれが不可思議な手かというと、
人間の理論では、
4線で碁盤の外側を囲ったほうが有利だからである。
4線で白が囲った外側の地は 16x3x4+4= 196目、
5線で黒が囲った中央の地は  9x9= 81目、
その差は115目もあるのだ。
4線と5線 (800x600)
ただし、使っている石数は
黒が9x4=36個、白が11x4=44個で、
白が8個も多い。

人間の理論で不利とされている手をなぜAIが打つのか。
もっとも武宮正樹九段は宇宙流と称して、
中央を囲って一時代タイトルを総なめにしたことがあるので
人間でもこういう考え方をする人がいることは確かだ。

私が持っている囲碁ソフト「天頂の囲碁」は、
5段の力があるといわれているが、
やはり中央の打ち方が上手くて、
いつも自然に中央に地を作ってしまい、
私はいまだに分が悪い。

人間の理論では3線と4線では互角の勝負といわれている。
3線で白が囲った外側の地は 17x2x4+4= 140目、
4線で黒が囲った中央の地は  11x11= 121目、
しかし、その差は19目でやはり白のほうが勝つのだ。
ただし石数はやはり白が8個多いので、
いい勝負といわれているのだろうか。
3線と4線 (800x600)

こうやって実際に石を並べてみて、
外側の地が多いことを再確認すればするだけ、
5線の肩ツキの意味が理解できなくなる。

それともやはり、石が8個多いのが問題なのだろうか。

碁は深奥幽玄というが、
AIの碁はまさに深奥幽玄、人間の理解を超えた所にある。


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たかゆき
ぼくの 直感

黒は下辺の星に29手目を打った時点で
勝ちを確信しているかも、、

人間だったら 29手目に どこに打つのか
興味津々です。。。
2017.12.27 21:08
豊栄のぼる
たかゆきさん、
29手目で勝ちを確信するというのはもう神の領域ですよ。
つけ引き定石でかけ継のあと、15の覗きを決めて、29と二間開きをするのは、最近の中国選手なんかよく使っていますね。
2017.12.28 11:35

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