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メリー・クリスマス Joyeux Noel !

.24 2010 フランスの生活 comment(2) trackback(0)
「メリー・クリスマス、今日は12月24日、金曜日です」

朝、出勤する家内を駅まで送るために車のスイッチを入れたら、
カーナビからこの声が流れてきた。

歩いて15分の距離を雨の日以外いつもは送ったりしないのだが、
今日は一年に一回のこのアナウンスを聞くために車に乗った。

「おかしいわよね。フランスでは24日の朝っぱらから、ジュワイヨー・ノエルなんて言わないわよ。
日本はおかしいわよ。クリスマスは25日じゃないの」

 昨晩こういう話になって、本当に朝カーナビがそういうかどうか
確認しに乗ったのである。

「でもこれはこれで意味があるんじゃないかな。
朝仕事に行く人に、{今晩はクリスマス・イヴですよ、早めに家に帰りましょう}
とリマインドするためだから、朝一番でこういうアナウンスをするのは
気が利いているというべきじゃないかな」
というのは私の意見である。

クリスチャンでない日本人にとっては、25日は意味がなく、
24日の晩だけが風習として意味がある日なのだ。

次の写真は英語ではクリスマス・リース(Christmas Wreath)
フランス語ではクロンヌ(la Couronne)というらしい。
ヴェランダで大きくなりすぎた、白妙菊 (仏:Senecon Cineraire)を
バサバサと切ったのだが、そのまま捨てるのはもったいないといった家内が
急遽玄関のクリスマス飾りにアレンジしたものである。
真ん中の紅いロウソクはおフランスから持ち帰ったものらしい。
まだそんなものが残っていたのか。
クリスマス飾り


ブルターニュにいた時、我が家は満足なクリスマス・イヴを過ごしたことはない。
クリスチャンでないからどうでもいいのであるが、
12月24日というのは、我が家にとっては常に移動日であった。

クリスマスから一週間フランスの会社は休みになる。
毎年12月24日のクリスマス・イヴの日は棚卸と決まっていた。
前々の週から残業して生産量を前倒しして、
24日は生産ラインを止め、朝から全員で棚卸を開始し、
午後の3時には皆帰宅してよいことになっていた。
そのあとで日本人駐在員や現地人の幹部も入れて社長室に集まり、
シャンパンを開けて、一年ご苦労様でしたというのが慣例になっていた。

帰宅すると、家内がファミコンゲームから離れない子供たちを叱りながら、
旅行の準備をしている。
この晩アルプスへのスキーに出発するのである。

レンヌの南100kmのところにナントがあり、
そこからリヨン向けの夜行カートレインが出ていた。
ナントの中華料理店で食事をした後、
夜11時半発の列車に車を預け、寝台車にもぐりこむ。
二等車では6人になり、他人が入るので、
我が家は奮発して一等車を予約し、4人でコンパートメントを独占した。
息子どもは日本でも乗ったことのない寝台車に興奮して
なかなか寝付かないのであるが、
夜中に車を走らせることを考えれば、ずいぶんと楽である。
Nantes-Lyon.jpg

朝の6時半にリヨン駅に着く。
朝食券が付いているので、駅舎の食堂で子供はショコラとパン、
大人はコーヒーとパンだけの朝食をとっている間に車が下されてくる。

リヨンからまた延々と車を走らせ、午後になってようやくアルプスに着く。

最初の年はモンブランのふもとのシャモニーにした。
9012シャモニー000201_convert_20111202115544


宿はロカシオンという貸別荘である。
土曜日の夕方4時から次の土曜日の午前中まで一週間単位で借りられる。
ロカシオンには台所も食器も揃っているので、
当然ながら、米と炊飯器とインスタントラーメンとカレーのルーは
必ずもって行っていた。
9012シャモニー000202_convert_20111202115607


ロカシオンに入ったら早速、貸しスキー屋に行き、靴とスキーを借りた後、
子供たちのスキー学校への入学手続きを済ませる。
また切符売り場で一週間分のリフト券を買うのであるが、
全員の顔写真とパスポートが必要である。
パスポートは家族割引を受けるためである。
子供達はカルト・レジドンス(居住証明書)をもっていないので、
親子であることを証明するにはパスポートしかないのである。
これを忘れたために、家族割引を拒否されて悔しい思いをした先人から、
家内が聞いてきた情報である。

あくる日は朝9時に子供達をスキー学校まで送り届ける。
デビュタント(初心者)クラスだったので、
先生がストックはいらないといって返してくれた。
子供達は体が柔らかいので転んでも大丈夫、
ストックがあるとかえってけがをするからと言われて納得した。
Alpes000301_convert_20111202115641.jpg


子供達を送り出した後は、家内のレッスンである。
スキー学校に入れというのだがいやだといって聞かない。
足が痛いだの、疲れただのといって、滑るよりも
カフェで休憩している時間のほうが長いくらいである。

12時に子供を迎えに行く。
「どうだった、先生のいうことはよくわかったか」
「当然。先生は優しいよ。スペインから来た日本人の子供がいて、
ぼく通訳してやったよ」と得意げであった。

一週間が過ぎ、最後の日に、スキー学校の卒業式が町中のクラブであった。
子供達はひとりずつ名前を呼ばれ、認定書と紙製のメダルをもらう。
息子たちもめでたく「一つ星」のメダルをもらいご満悦であった。
Alpes000201_convert_20111202115720.jpg


大きなチーズを焼いて溶かしながらジャガイモにつけて食べる
ラクレットに出合ったのもスキー場でのことであるし、
チーズフォンデュは次男の大好物になった。

できれば毎年スキーに行きたかったが、
エジプトやイタリアに冬休みに行ったこともあって、
結局は、シャモニー、ティーニュ、アルプドユエッツ、ヴァルトロンスの
4か所に行っただけである。
それでも子供達は毎回スキー学校に入り、星を一つずつ増やして行き、
私よりも上手になった。
3000mの山の上から、私が家内のお守をしながら2時間かけて
ふもとまで下りてくる間に、子供達に2回も追い抜かれるようになった。

タイヤチェーンがうまく装着できなかった時の苦労、
車につもった1mの雪を大騒ぎして取り除いたこと、
山の上から見た雲海やアルプスの山並みなど、
忘れられない思い出がたくさんある。

96年のクリスマス・イヴは、私たちの日本への帰任の出発日だった。
夕方レンヌ駅のTGVのホームで皆さんとお別れを惜しんでいるときに、
その年初めての雪がちらちらと降り始めた。
19961224Garre de Rennes small

TGVから見た雪景色。 フランスの見おさめ。 Au revoir la France !
19961224 Neige de TGV

最後に、クリスマスはやはりこの歌。
Happy Christmas by John Lennon


So this is Christmas
And what have you done
Another year over
And a new one just begun
And so this is Christmas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young

A very Merry Christmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

And so this is Christmas
For weak and for strong
For rich and the poor ones
The world is so wrong
And so happy Christmas
For black and for white
For yellow and red ones
Let's stop all the fight

A very Merry Christmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

And so this is Christmas
And what have we done
Another year over
A new one just begun
And so happy Christmas
We hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young

A very Merry Christmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear
War is over, if you want it
War is over now


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セシリア
Joyeux Noёl !!
Noёlを理由に、シャンパンを飲んでリラックスしてます。我が家は、パパが頑なに、Noёlをしなので、子供と食事に行きます。育った環境が、こんなにも大人になっても、影響するんだなと、改めて実感してます。
私にとっては、楽しかったNoёl思い出も、夫にしたら、苦痛な思い出なのかも知れません。なので、無理強いはしません、もう。
明日は、アメ横へ行きます。お正月の用意です。
豊栄さん、もう今年も残りすくなくなりましたが、どうぞ風邪などひかず、元気に年末年始を迎えて下さいね。
来年もよろしくお願いします。
2010.12.25 14:02
豊栄のぼる
セシリアさん、
ご挨拶ありがとうございます。こちらこそ、来年もよろしくお願い申し上げます。
2010.12.25 17:54

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