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「ランドセル俳人の五・七・五」小林凛

.06 2018 読書 comment(0) trackback(0)
読売新聞の2面に毎朝、俳人の長谷川櫂が
俳句か短歌をひとつ載せて解説している
「四季」という小さな写真記事がある。
私はこれを読むのを楽しみにしているのだが、
そこで「ランドセル俳人」小林凛の俳句が
数回続けて紹介されていた。
これ誰?ランドセル?

調べてみると、低体重で生まれ虚弱体質のため
小学校で壮絶ないじめを受け、学校に行けず、
俳句を作ることを生きがいにしている少年だという。
なんと9歳の時!!!、
「紅葉で神が染めたる天地かな」
という句を朝日俳壇に投句して
長谷川櫂に選ばれたのだ。

早速図書館サイトで予約をかけた。
なんと予約順位1位ですぐにこの本が手に入った。
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「ランドセル俳人の五・七・五」小林凛
いじめられ 行きたし行けぬ 春の雨
――11歳、不登校の少年。
生きる希望は俳句を読むこと

読んでみて、いまさらながら学校教育の現場に驚いた。

顔を腫らし、腹に青あざをつくって帰って来るわが子をみて
小学校に必死で訴えても、担任と教頭はそういう事実はないという。
やむを得ず学校訪問した時に、息子がいじめられている現場を目撃しても、
担任はそれでもそれをいじめではないというのだ。
涙で訴える親をモンスター・ペアレントというのだそうだ。

本の中から、私が好きな句を選んでみた。
それにしても、この歳でこんな句が詠めるかね。
天才ですよ、これは。

春の虫踏むなせっかく生きてきた 8歳
枯れすすき百尾の狐何処行った 8歳
飼い犬のムンクの叫び寒空に 8歳

捨てられし菜のはな瓶でよみがえり 9歳
躑躅もえ恐ろしい程色の濃き 9歳
抜け殻や声なき蝉の贈り物 9歳
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乳歯抜けすうすう抜ける秋の風 9歳
冬瓜や巨大な卵ジュラ紀見ゆ 9歳

春嵐賢治のコートなびかせて 10歳
携帯の音かき消して蝉しぐれ 10歳
落とし文誰を思いて文落とす 10歳
百歳は僕の十倍天高し 10歳 (日野原重明先生へお礼の手紙)

蟻の道シルクロードのごとつづく 11歳
亡き祖父の箸並べけり釣忍 11歳
夕焼けやもう居ぬ祖父はどの雲に 11歳

生まれしを幸かと聞かれ春の宵 ?歳

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