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未来のモンサンミッシェル

.10 2011 ヨーロッパ comment(6) trackback(0)
我が家の家庭教師であったマダム・クーニーがひっきりなしに
おそらく友人から送られたフォトアルバムを私に回送してくれる。
その中に Le Futur Mont-Saint-Michel というのがあったのでご紹介したい。

モンサンミッシェルを海に囲まれた昔の姿に戻そうという
大工事が行われていることをご存じの方も多いと思う。
1億5千万ユーロ(165億円)をかけるこの工事は
2006年の春から始まって2012年に終わることになっている。
001Mt.St.Michel present
これが現在のモンサンミッシェルだ。
2kmの道路をピーク時で1時間に1千台の車が通る。
現在の干潟の中に埋め立てて作られている駐車場と道路を取り除き、
島から2.5kmの陸地に後退させてそこに新しい入り口を作る。

ここと島とを桟橋形式の遊歩道で結び、
観光客は2.5kmを徒歩か巡回バスで島まで行くことになる。
002Mt.St.Michel ouvrages daccueil
運河の水門もこの受付場所の横にまで後退する。
この15ヘクタールの敷地には4140台収容の駐車場と
巡回バスの発着所が作られるのだ。
この受付場所は木々に隠されて、島のほうの遊歩道からは
風景に埋没して見えないように設計してあるらしい。

003Mt.St.Michel passerelle
新しい遊歩道のイメージはこんな感じになる。
細い列柱に支えられて、限りなく透明になるように設計されている。
自然の景観に溶け込むように設計されているのだ。
遊歩道の高さは7.5mで一番高い潮の時に合わせてある。

将来のモンサンミッシェルを空から見るとこんな感じになる。
004Mt.St.Michel future1

島のほうから見るとこんな感じだ。
005Mt.St.Michel future 2

巡回バスは島から400mのところに観光客を降ろす。
そこから島までは砂浜の上を歩かねばならない。
大潮のときはこの砂浜は完全に水没する。
006Mt.St.Michel navette

大潮で完全に水没した時に島の上から見るとこんな感じになる。
007Mt.St.Michel grand maree

私の昔の記事「潮干狩り」の中で述べたように、
大潮の日と時間は予め調べて出かけなければならない。
モンサンミッシェル公式ホームページの中に、
horaires des marees というサイトがあるので
これで2011年の大潮を調べてみると
(例えば mars2011 の表示をクリックすると3月の時間が出る)

月日   時間   潮係数  (潮の高さ)
2月20日 8:27 115  (14.2m)
3月21日 8:07 118  (14.3m)
9月25日 9:03 115  (14.1m)
となっている。
チャンスを逃さないようにしたい。

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Otium
タイトルを読んで、世界遺産から外される危険にさらされたと話題になっている風力発電所計画の話題かと思ったのですが、一生懸命守ろうとしている方のお話しですね。観光客が押し寄せる観光地には嫌悪感を持ってしまうのですが、モン・サン・ミッシェルを見たら、そんなことを思ってはいけないと思いました。例外的な素晴らしさを持ったところです! この美しい姿を守って欲しいです...。
2011.02.17 05:08
豊栄のぼる
Otiumさん、えー、モンサンミッシェルの近くにあの不気味な風力発電の森を作ろうという計画があるのですか。北欧で見たことがありますが気持ち悪いですよ。
新しいモンサンミッシェルにもう一度いつか行ってみたいです。
2011.02.17 08:26
ienya225
「漂砂」
モンサンミッシェルに砂が堆積して陸続きになってしまったのは「トンボロ」という堆積現象ではないでしょうか?

島に繋がる道路を撤去すれば長い年月を経て元の姿に戻る筈です。

急ぐのであれば道路撤去後に更に浚渫をして瞬く間に過去の姿を復元する方法もあると思います。

硬い話で申し訳ありません。
2013.05.28 16:33
豊栄のぼる
ienya225さん、
おっしゃるとおりです。
今日の(2013/05/28)読売新聞に、この工事の話が載っていました。工事が遅れてまだ完成していないようです。干潟の駐車所を撤去して陸地側に移して、そこからはシャトルバスにしたのですが、そのバス代が高いので観光客が減ったと、島の住民がストをやったとか。フランスらしい話です。
2013.05.28 22:03
パリ子
シャトルバスは無料です。観光客が減ったのは、駐車料金が馬鹿高い(以前のように一日中何時間留めていても一律料金ではなく、時間単位で駐車料金を取られる)だけでなく、駐車場からシャトルバス乗り場まで800メートル歩かされるからです。しかも、犬連れはお断り。歩道の幅が狭くなったのと、頻繁に無料有料バスが往来するので、犬を連れて歩くのも、ひも付きじゃなくちゃ危ないし、以前のように優雅に途中で写真も撮れない(撮る場所がない)。シャトルバス乗降場が駐車場カラ離れたところに出来たのは、陸側の土産物屋都レストランが、島側の土産物屋とレストランに対抗した措置。現在冬眠は5人くらいしかいないので、島民の影響力は少ないです。島内の営業権を握っているのは、数家族のみ。ものすごく排他的なので、陸側の土産物業者が反発しているようです。あんなんやそんなんに巻き込まれるのがごめんな観光客(フランス人)が、モンサンミシャルを見話しているんだと思います。
2013.06.14 21:20
豊栄のぼる
パリ子さん、
コメントありがとうございます。
2年半前のこの記事がいまだに読まれているのはネットでヒットするのでしょうか。
駐車料金が馬鹿高いことは最近の読売にも取り上げられていて、
2013.05.29「未来のモンサンミッシェルの現況」
http://rennais.blog6.fc2.com/blog-entry-945.html
で取り上げさせて頂きました。
陸側の土産物屋との確執というのは面白いですね。
2013.06.15 00:42

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