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ドイツ人と魚

.30 2010 フランスの生活 comment(0) trackback(0)
ドイツにも兄弟工場があり、
時々その工場から日本人がドイツ人を連れて出張に来る。

ドイツ人はフランス語がしゃべれないし、
当社にもドイツ語をしゃべれるフランス人はいない。
お互いおぼつかない英語でやり取りを始めるのだが、そのうち
日本人が間に入って通訳するほうが仕事が速くはかどるということに気づく。
そうなると、ドイツ人もフランス人もほっとした顔になる。

ドイツ語から日本語へ、日本語からフランス語へ、
フランス語から日本語へ、日本語からドイツ語へと
いうやりとりで、ドイツ人の質問にフランス人が答えるという、
実に可笑しい光景が展開する。

「おい、日本語というのはインターナショナルな言葉だよな」
と日本人同士が笑うことになる。

その晩、夕食はドイツ人の選択により、
ミュンヘンというドイツ料理のレストランにした。
アルザス風シュークルートや一人前がソフトボールほどもあるブタ腿の丸焼きなど
ドイツ人もすっかりご満悦であった。

その席でドイツの日本人曰く、
「いいよな、フランス組は魚が食べられて。ドイツには魚がいないんだよ。
大体ドイツ人は魚の名前を知らないんだ。サケ以外は知らないよ、賭けてもいいよ」

そこで、ドイツ人に魚の種類は何を知っているかと質問した。
「うーん、フィッシュ?サーモン」と彼は答えた。
「他には?」
「アー、知らない」
「そんなことはないだろう、確かシューベルトの曲にトラウト(鱒)というのがあったよね」
「そうそう、マスは知っている」
「他には?」
「うーん、やっぱり思いだせない」
人のよさそうなドイツ人は本当にすまなさそうに言うのである。

 翌日、ドイツ人を先に帰したのち、残った日本人が
「どうだ、本当だったろう。ドイツ人はサーモン以外はみな、
これはフィッシュだとしか言わないんだ」と得意げに言う。

彼の話によると、
ドイツ人と結婚した日本人女性がご主人の母親と同居することになった。
お母さんに気に入られようとして、
その日本人女性は毎晩一生懸命新しい献立を考えて料理したそうだ。
義母は最初のうちは美味しい美味しいと言ってくれたが、
一週間たった時たまりかねたように言ったそうだ。
「もういい加減にしてくれない、あたしゃ、毎晩毎晩、
今晩は何が出てくるかと思うと心配で心配でたまらないんだよ。
夕食はふかしたジャガイモとソーセージとパンに決めてくれないかね」

この話はアムステルダムの販売会社の日本人との夕食でも出てきた。

「オランダ人と結婚した日本人女性が・・・」

どうも、ドイツ人もオランダ人も食べることに執着しない、食べられれば良い、
ということらしい。
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