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ゴルフ・ド・ラ・フヘロニエール

.20 2010 フランスの生活 comment(4) trackback(0)
石川遼君が全米オープンゴルフの予選を堂々の2位で通過した。
フランスのゴルフ界にもこういうヒーローが現れれば、
もう少しゴルフも盛んになるだろうが、
実際にゴルフをプレーするほうからみれば、
今ぐらいの混み具合でちょうどよいのかもしれない。

私が8年の赴任期間中7年間所属したゴルフクラブが、
Golf de la Freslonniere(ゴルフ・ド・ラ・フへロニエール)である。
(注)ホームページ

私が着任した年はまだ建設中で、翌年からオープンしたので、
私は創立以来のメンバーということになる。

レンヌから西のほうに車で15分ほどの
Le Rheu(ル・ヒゥー)という町のはずれにある。

かつて、この辺りの大地主であったのであろう、
大きな館があり、その周りの狩場であった森の中に
ゴルフ場を造ったのである。

噂によれば、事業をしていたご主人がなくなり、
残された奥さんと娘さんたちが、
まず畑を掘って土を建設用資材として売り、
空いた穴には、今度はレンヌ市の家庭ごみを埋め立てる
ために提供して資金をため、
その金でゴルフ場を造ったということである。

館のほうはシャトーホテルとして経営し、
納屋であったところをクラブハウスとレストランに改造している。
マダムも二人の娘も美人揃いであった。

年会費は一人年10万円で、夫婦会員なら年18万円であり、
会員は1年間プレーフィーが無料になる。

土曜日は家内の買い物に付き合って、午後からプレーをし、
日曜日は早朝クラブハウスの空く前から勝手に入り込んで
無人のコースでプレーをした。
もちろん会員であるから許されることであり、
友人と一緒の時は、プレーが終わってから
友人にプレーフィーを払ってもらった。

予約は電話一本で簡単に取れ、
予約なしに一人でふらっと行っても
どこかの組に顔なじみの名前があるので、
その組に入れてもらった。

コースは18ホール中11ホールに池があり、
No7hole.jpg

ドッグレッグホールが多く、やさしくはない。
No9hole.jpg

どうもフランス人は性格的に小難しいホールを
設計するのが好きなようである。

池の中にひょうたんのようにグリーンだけが浮かんでいる
100mのショートホールもあり、
No8hole.jpg
花道を転がして乗せるということができない。
練習場からもってきたボールを5発打って乗らずに
ギブアップという人もおりましたね。

フランスでは18ホールを通しでプレーするのが普通であり、
日本のようにハーフで無理やり休ませられるということはなく、
前さえ詰まっていなければ、3時間ちょっとで終わることもある。

ただし家内とプレーするときは体がもたないというので、
ハーフが終わればクラブハウスに帰って、
レストランで食事をすることにしていた。

レストランは20人も入ればいっぱいになるほどのものであったが、
そこそこ、うまいものを出してくれた。
夏場はソーミュール・シャンピニー(ロワールの赤ワイン)を冷やして
出してくれるのだが、これが汗を流した後だからたまらなくおいしい。
つい飲みすぎて、午後のハーフプレーを取りやめたこともある。
(どうせ無料なのだから)

顔見知りも当然できる。

プレーが終わった後に、バーで必ずミュスカデ(白ワイン)を
キュッと一杯ひっかける退職したエンジニアには、
ブリッジをやりに来ないかとよく誘われた。

普段は上品な物腰なのだが、プレーに入ると
ものすごい言葉を口走る歯医者の奥さんとも友達になった。

ゴルフに失敗はつきもので、
人は皆ミスショットの後に何かしら悪態をつく。
それはそれで微笑ましいのだが、
この奥さんの場合は見た目との落差が激しい。

ちょっとした失敗の場合は、「マンス」とか「ズット」とか
(どちらも「あらやだ」くらいの意味)
で済むのだが、ボールが池に飛び込もうものなら、
「メルド(くそ)」、「コキャンヌ(乞食が)」とわめき、
時には「サロー(くそやろう)」などと人に向かって言えば
絶対喧嘩になるような言葉をののしるのである。
この奥様のお陰で、私の悪態のボキャブラリーが増えた。

ある時のコンペでは、小学生くらいの子供と一緒の組になった。
いいところを見せようと力んだのだが、
敵はゆったりと柔らかく大きなフォロースルーをとり、
しばらくしてこれはかなわんと気づき、終わって見れば惨敗だった。

別な時には、5番アイアンで私のドライバーと
あまり距離の変わらない人と一緒に回った。
何をしているのかと聞くと、
レンヌのサッカーチームの監督をしているという。
レンヌは一部リーグに入っていて、のちにテレビの試合で
確かにその人が映っていた。

ゴルフ場とは別に、年会費3千円のプライベートクラブがあり、
その会費で子供たちのゴルフスクールの費用などを賄っていた。
毎年3月に年次総会がレンヌ市内のホテルであり、
私は唯一人の日本人メンバーとしていつも参加していた。
会計報告はいつも赤字で、翌年の会費から穴埋めをしていた。

定年後にもう一度あのコースでプレーしてみたいと思っていたが、
まだその夢は叶えられていない。

(注)この記事の写真はGolf de la Freslonniereのホームページより。
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セシリア
フランスでゴルフ、優雅な響きです。私が結婚前、お付き合いをしていた方が、研修生でした。ドライバーでは300ヤード超、びっくりしました。私も、始めたのですが、あまり、上手くならない間に、ゴルフセットを盗まれてしまいました。ずっと働いていた店のオーナーが(女性)プロゴルファーで(LPGA)首の骨を痛めて、教える方に変わってしまいましたが、彼女がプレーをしていたら、あんなに美人なプロゴルファーは、日本初だと思うくらい、女優?と思うような、目の覚めるような美しい方でした。
最近、またゴルフを始めようと思ってます。主人の仕事、接待など、社長夫婦でまわるゴルフなんてのがあるので、大変そうです。
2010.06.20 11:16
豊栄のぼる
セシリアさん、
日本もゴルフ場が自宅に近かったらよいのですが、
東京や横浜に住んでいると遠くて大変です。田舎に住まないとゴルフはできないですね。
2010.06.20 17:08
rika3377
最近、フランスでもゴルフ盛んになってきてますよ~。
上述されている全米ゴルフの決勝2位はうちの近所出身のフランス人グレゴリー・アヴレでしたよ!
子供のゴルフスクールも年々申し込む人が増えているし。
うちも一家でゴルフしてます。下手ですが・・・笑
2010.06.22 18:26
豊栄のぼる
Rikaさん、
ヴァン・デ・ベルデが99年の全英オープンで優勝していれば少しは変わったかもしれませんが。アヴレちゃんもお近くでしたか。
パリではアップルモンで2回ほどプレーしましたが高かったですね。
90年代初めレンヌで150フランの時にパリでは600フラン(12千円)取りましたからね。
2010.06.22 18:44

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